函館駅から市電に乗車し、末広町電停で下車、
函館山の麓に広がる北海道で最初に異国文化の
洗礼を受けた元町を歩くことにしました。
函館は7回目、最初に訪れたのは船魂神社。
船の守護神として、北海道はもとより全国各地の
海事関係に携わる方々より篤い崇敬をうけているという
函館観光の中心地に鎮座する、北海道最古の神社。
にっぽん丸に乗船、
安全な航海ができることを祈願しました。
源義経を津軽海峡の海難から助け、
この地へ導いたという伝説も残っているとか。
函館の港「巴港」を見下ろす函館山の麓にあります。
和洋折衷の商家が立ち並ぶこの地区には、
教会だけではなく、
お寺や神社も存在しています。
重要文化財の函館ハリスト正教会は、
元町教会群のシンボル、1860年に
初代聖堂が現在地に建立されました。
ロシア司祭が日本で初めてロシア正教の
布教を始めた教会です。
現在の聖堂は、1916年に完成されたもので
ロシア風ビザンチン様式、正方形の本堂内部を
丸天井としているのが特徴です。
聖堂内には約70枚のイコンが飾られており、
厳かな雰囲気です。
献金をして祈りを捧げました。
苦しい時の神頼みではありますが・・・。
この聖堂は、貴重かつ優れた建造物として
1983年に国の重要文化財の指定を受け、
大小6個の鐘の音が高い評価を受け、
「日本の音風景百選」に認定されています。
荘厳なゴシック建築のカトリック元町教会。
江戸時代末期、フランス人宣教師の
メルメ・デ・カションが建てた仮聖堂が始まり、
建物は1924年築のものです。
石畳の大三坂に映える教会で足も止まります。
石畳の大三坂は、ナナカマドの実が
真っ赤に成っていました。
赤く染まる紅葉や果実が美しいので、
北海道や東北地方では
街路樹としてよく植えられています。
秋にはあざやかに紅葉し、
赤い実を成らせるナナカマド、
一足先に北海道には秋が来ていたのです。
北海道函館市
2017.9.15