不可能とされていた伝説のステージが時を超え実現、
バレエ史に残る新たなる感動へ!
このコピーに映画館へ足を運んだまるみです。
ベートーヴェンの「第九」をバレエで表現した
躍るコンサート『第九交響曲』
そのステージが出来上がるまでの様子や
モーリス・ペジャール・バレエ団の
ダンサー達が織りなす人間ドラマに密着した
ドキュメンタリー映画です。
総数80人余の優秀なダンサーにオーケストラとソロ歌手、
合唱団を加え、総勢350人に及ぶアーティストの力を
結集した本番のステージは、称賛に値する言葉を
どう表現して良いのかわからないほどです。
バレエって、第九って、こんなに素晴らしかったの
簡単に言えば、そういうことなのですが。
肌の色、国籍、言葉、個性がそれぞれ違う者同士が
舞台上で手を繋ぎ、第九に合わせて、
円になって前進し、躍る。
世界が一つになっていく、
歓喜の歌は、人生讃歌。
実際の舞台を観てみたいと思いますが、
舞台だけでは感じることのできない
ソリストの息づかい、肉体の動きを
見られることは、映画の良さでしょうか。
「中毒くらいではないと何も学べない」
夢を掴んだ人の言葉は、
ずしりと胸にこたえました。
監督:アランチャ・アギーレ
振付:モーリス・ベジャール
音楽:ルードビヒ・バン・ベートーベン
キャスト:マリヤ・ロマン/エリザベット・ロス /那須野圭右
ジュリアン・ファバロー /カテリーナ・シャルキナ
スイス・スペイン合作/2016年/83分
ヒューマントラストシネマ有楽町
2018.1.8