‘06/10/14の朝刊記事から
韓国 対北、再び対話重視
「包容」見直し軌道修正
【ソウル13日近藤浩】
北朝鮮の核実験実施表明を受けた韓国政府の対北政策が揺れている。
表明直後は包容政策(太陽政策)の大幅な見直しを進める姿勢を示していた盧武鉉大統領も、再び対話重視の方向に軌道修正。
国連決議を受けた制裁に実質的に参加できるか不透明だ。
「核実験を防げなかった責任を感じているが、包容政策を葬る行為は受け入れられない」。
韓国統一省幹部は13日、そう強調するとともに、中断も取りざたされた南北協力事業の金剛山観光と開城工業団地開発について「国連決議草案を見ても、禁止する条項はない」と述べ、継続を強く示唆した。
北朝鮮の核実験表明当初、「包容政策を主張し続けるのは難しくなった」(盧大統領)と見直しを強調していた韓国政府。
しかし、包容政策の生みの親、金大中前大統領が「包容政策に何の罪があるのか。米朝関係に問題があった」と巻き返すと、盧大統領も11日、「制裁にも一理、対話にも一理ある」と述べて、微妙に軌道修正し始めた。
背景には対北制裁圧力を強めれば、南北対立が激化し、韓国社会や経済が大打撃をこうむりかねないとの本能的な危機感がある。
韓国 対北、再び対話重視
「包容」見直し軌道修正
【ソウル13日近藤浩】
北朝鮮の核実験実施表明を受けた韓国政府の対北政策が揺れている。
表明直後は包容政策(太陽政策)の大幅な見直しを進める姿勢を示していた盧武鉉大統領も、再び対話重視の方向に軌道修正。
国連決議を受けた制裁に実質的に参加できるか不透明だ。
「核実験を防げなかった責任を感じているが、包容政策を葬る行為は受け入れられない」。
韓国統一省幹部は13日、そう強調するとともに、中断も取りざたされた南北協力事業の金剛山観光と開城工業団地開発について「国連決議草案を見ても、禁止する条項はない」と述べ、継続を強く示唆した。
北朝鮮の核実験表明当初、「包容政策を主張し続けるのは難しくなった」(盧大統領)と見直しを強調していた韓国政府。
しかし、包容政策の生みの親、金大中前大統領が「包容政策に何の罪があるのか。米朝関係に問題があった」と巻き返すと、盧大統領も11日、「制裁にも一理、対話にも一理ある」と述べて、微妙に軌道修正し始めた。
背景には対北制裁圧力を強めれば、南北対立が激化し、韓国社会や経済が大打撃をこうむりかねないとの本能的な危機感がある。