京都虐待死 児相「通告」扱いせず

‘06/10/25の朝刊記事から


京都虐待死　児相「通告」扱いせず
4月に危険性指摘「判断が甘かった」

京都府長岡京市の佐々木拓夢ちゃん（三つ）虐待死事件で、府の京都児童相談所が「しかられて泣いている」といった地元民生委員の報告を、法的に安全確認の努力義務が生じる「通告」として受理していなかったことが24日分かった。

同相談所の担当者が4月、姉（六つ）が虐待され保護された事例を報告する会議で、民生委員らに対し「弟が1人家に残ると虐待の危険性がある」と指摘していたことも判明。
しかし同相談所は6月に姉が入所した施設で家族と面談した後、自宅への連絡は電話で済ませていた。

児童虐待防止法は「虐待を受けたと思われる児童を発見した者」は通告義務があり、通告を受けた児童相談所などは児童と面会するなどして安全確認するよう努め、必要に応じて一時保護を行うと定めている。

富山・高岡南高 3年生が卒業“危機“

‘06/10/25の朝刊記事から


富山・高岡南高
3年生が卒業“危機“
全員2年次に必修授業せず

富山県立高岡南高校（篠田伸雅校長）が昨年度、2年生（現在の3年生）に学習指導要領で必修となっている世界史の授業をしていなかったことがわかった。県教育委員会は24日記者会見し、同校の現3年生全員（197人）が、2科目履修しなければならない地理歴史科目のうち1科目しか履修しておらず、卒業に必要な要件を満たしていないと発表した。

2年次の担任は、生徒指導要領に2科目履修したと記録しており、同校は生徒をそのまま卒業させるつもりだったという。

学習指導要領は、世界史を必修としているほかに、日本史か地理を履修しなければならないと定めている。

県教委によると、該当生徒が卒業するためには、履修していない1科目の授業を来年3月までに70コマ（1コマは50分）受けなければならない。
通常の授業中に行うことはできないことから、週末や冬休みなどを利用して集中的に授業を行うしかないという。

県教委に対し、同校は、日本史の授業に世界史の内容も含まれていると考え、1科目だけの授業で2科目を受けたことになると判断したなどと説明したという。

県教委は、今回の問題を把握できなかったことについて「各校が、提出するカリキュラム表通りの授業をしているか確認することはしていない」としている。


日本の教育者はここまで成長したか　タイシタモンダ

IP電話 信頼揺らぐ

‘06/10/25の朝刊記事から


IP電話 信頼揺らぐ
NTT西の通信障害
今年5度目 システム弱さ露呈

NTT西日本のIP電話で起きた過去最大の通信障害は、24日も通話が大幅に規制され、約83万3千件の契約先が電話利用を制限される事態を招いた。
IP電話が急速に普及する中、相次ぐ通信生涯の発生でインフラとしての信頼性が揺るぎかねない。