フセイン元大統領に死刑

‘06/11/06の朝刊記事から


フセイン元大統領に死刑
82年の住民虐殺「非人道的」と認定
高等法廷が初の判決

【カイロ5日鄭真】
イラクのフセイン元大統領ら旧政権幹部の犯罪を裁くイラク高等法廷は5日、イスラム教シーア派虐殺事件の判決公判を首都バグダッドで開き、人道に対する罪などに問われたサダム・フセイン元大統領（69）ら計3人に求刑通り死刑（絞首刑）を言い渡した。
2003年のフセイン政権崩壊後設置された同法廷で、元大統領らに判決が出たのは初めて。
裁判は米国主層とされ、7日の米中間選挙直前の判決は、イラク政策で苦境にあるブッシュ政権に配慮したとの批判もある。

サダム・フセイン元大統領
1937年4月28日、イラク北部ティクリート近郊の生まれ。
57年バース党入党。
68年のクーデターで指導的役割を果たし、69年11月、革命指導評議会（RCC）副議長。
79年7月、大統領兼RCC議長就任。
94年首相兼務。
イラク戦争中の2003年4月9日、米軍バグダッド制圧で政権が崩壊、逃亡中の同年12月13日、米軍に拘束された。

「有罪なら辞任」台湾総督が表明

‘06/11/06の朝刊記事から


「有罪なら辞任」台湾総督が表明
夫人の潔白強調

【台北5日時事】
夫人が総統府機密費の不正流用で起訴された台湾の陳水扁総統は5日夜、総統府で記者会見を開き、「私的流用は絶対ない」とあらためて潔白を強調、一審で有罪判決が出た場合、直ちに辞任すると表明した。
退陣圧力をかわすため、検察に真っ向から反論、総統職にとどまる姿勢を明確にした。

検察当局は3日に呉叔珍夫人（54）が機密費から不正流用したとして、汚職や文書偽造の罪で起訴。
陳総統は憲法規定で起訴は免れた。