'07/05/26の朝刊記事から
スー・チーさん軟禁延長
【ヤンゴン25日共同】ミャンマー軍事政権当局は25日、2003年9月から旧首都ヤンゴン市内の自宅で軟禁下にあるノーベル平和賞受賞者の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん(61)に対し、1年間の軟禁延長を通告した。
軍政筋が明らかにした。
スー・チーさんは最初に自宅軟禁となった1989年以降、11年以上を拘束、軟禁下で過ごしており、現在は通算3度目。
軍政の人権弾圧に国際的な非難がさらに強まりそうだ。
当局者が25日午後、警察車両でスー・チーさんの自宅を訪れ、軟禁再延長を通告したという。
軍政は昨年5月にも軟禁を延長しており、27日午前零時に期限を迎えるとされていた。
小泉純一郎前首相やクリントン米前大統領ら世界の首相や大統領経験者59人が14日、連名の書簡で早期解放を訴えていた。
'07/05/26の朝刊記事から
日中ガス田協議 中国 新提案示さず
共同開発めぐり難航か
【北京25日高山昌行】日中両政府は24、25の両日、東シナ海のガス田開発をめぐる第8回局長級協議を北京で開いた。
佐々江賢一郎外務省アジア大洋州局長は協議終了後、記者団に対し、中国側から共同開発に向けた新提案が公式にはなかったことを明らかにした。
佐々江氏は「共同開発に向けた基本的な考え方について、(日中が)突っ込んだやりとりを行った結果、理解が深まってきた」と説明。
ただ「原則的な考えで日中の一致はない」と述べ、依然、共同開発の対象海域などをめぐり協議が難航していることを示唆した。
また、東シナ海で日中間の不測の事態が生じないように、海上保安庁と中国国家海洋局による連絡体制強化に向けた協議を推進することで合意した。
東シナ海のガス田開発をめぐっては、中国側が、日中中間線付近の「白樺」(中国名・春暁)など4ガス田を中国側海域で単独開発。
日本側はこの4ガス田を共同開発対象に含めるよう提案しているが中国側は拒否している。