'07/05/30の朝刊記事から
爆弾テロで３７人が死亡 イラク
【カイロ２９日共同】イラクの首都バグダッドで２９日、市民を無差別に狙ったとみられる爆弾テロが２件続き、少なくとも計３７人が死亡。
米軍増派を受けた首都や近郊での軍事作戦強化は、治安改善に結び付いていない。
内務省当局者によると、首都中心部のタヤラン広場で小型バスに仕掛けられた爆弾が爆発して、付近にいた市民ら少なくとも２２人が死亡、５０人以上が負傷。
南西部のイスラム教シーア派地区でも車に仕掛けられた爆弾が爆発、１５人が死亡、３５人が負傷した。
またイラク駐留米軍によると、中部ディヤラ州で２８日、ヘリコプターの墜落や爆弾攻撃で米兵８人が死亡。
ロイター通信の集計では５月の米兵死者数は４月の１０４人を上回り、１１２人と今年に入り最悪となった。
一方ＡＰ通信によると、首都中心部の財務省から同日、コンピューター専門家のドイツ人３人が拉致された。
被害者は英国人を含む外国人４人との情報もある。
Kodak DC4800
'07/05/29の朝刊記事から
首相「責任感じている」
与党、参院選へ影響懸念
松岡利勝農水相の自殺について、安倍晋三首相は２８日夜、首相官邸で記者団に「慙愧に堪えない。任命責任者として責任の重さをあらためてかみしめている。私の内閣の閣僚の取った行動に責任を感じている」と述べ、現職閣僚自殺という前代未聞の事態への自らの責任を認めた。
松岡氏は独立行政法人「緑資源機構」の官製談合事件に絡み、同機構の事業を受注した熊本県内の業者から多額の献金を受けたことが分かっている。
説明を拒んできた多額の光熱水費の問題もあり、松岡氏を一貫して擁護してきた首相の任命責任が問われるのは必至で、安倍政権への深刻な打撃になりそうだ。
Kodak DC4800
'07/05/29の朝刊記事から
松岡農水相 「国民におわび」と遺書
死亡を確認 政治資金答弁直前
東京都港区赤坂２の議員宿舎で２８日、首つり自殺を図った松岡利勝農水相（６２）は午後２時、搬送先の慶応大病院（新宿区）で死亡が確認された。
部屋からは安倍晋三首相らにあてた封書６通と便箋２通の遺書が見つかった。
便箋１通には「国民の皆さま、後援会の皆さま」あてに「ご迷惑をかけおわび申し上げます」と記されていた。
農水相はこの日午後の参院決算委員会で、農水省所管の独立行政法人「緑資源機構」の談合事件に絡み答弁が予定されるなど「政治とカネ」をめぐり追及の渦中にあった。
