’08/05/21の朝刊記事から
マクドナルド 店長に残業代支給へ
「名ばかり」批判で新制度
日本マクドナルドは20日、約2千人の直営店の店長らに残業代を支払う新しい報酬制度を、8月1日に導入すると発表した。
これまでは店長が法律上の管理監督者であるとして残業代を支払っていなかったが、「名ばかり管理職」と呼ばれる待遇に対する批判が社会で広がっていることを受け、制度を変えることにした。
ただ店長らに支払っていた職務給を廃止するなどの制度変更によって、会社が支払う給料の総額は、これまでと同水準。
外食産業の最前線で働く店長らの待遇改善を求める問題の根本的な解決にはなお課題を残した。
すかいらーくやロッテリアなど対応を検討している他の外食企業にも影響を与えそうだ。
名ばかり管理職
残業代が支給されないのに、権限や裁量も与えられていない管理職。
労働基準法は「管理監督者(一般的な管理職)について、時間外労働や休日勤務の割増賃金の支払い義務がないと規定。
厚生労働省は、管理職と認定されるには①労働条件の決定や労務管理で経営者と一体的な立場②労働時間への裁量③職務に見合う待遇ーなどの条件を満たす必要があるとしている。
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