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’08/06/07の朝刊記事から
アイヌ民族決議 首相「懇談会で議論」
メンバーは数人規模
「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が6日、衆参両院本会議で全会一致で可決されたことを受け、福田康夫首相は同日、今後の政府対応について「きょうの決議、昨年の国連宣言の意義をよく考えて有識者懇談会で議論してほしい」と述べた。
首相官邸で記者団に答えた。
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首相としてもアイヌ民族は先住民族との認識を示した上で、官邸に新たに設ける懇談会での検討を見守る考えを示したものだ。
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一方、町村信孝官房長官も官房長官談話を発表、決議が政府に対し、「これまでのアイヌ政策をさらに推進し、総合的な施策の確立」を求めていることについて、「懇談会の中でアイヌの人々の話を具体的に聞きつつ、わが国の実情を踏まえながら検討を進める」と表明。
記者会見では、「今の政策以外にどこまで広がるか、懇談会でも判断いただき、政府でも考える」と述べた。
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町村氏はまた、懇談会の規模は「数人」とし、アイヌ民族の参加については「必要なときに意見をいただく」と述べ、メンバーとして加えることには消極的な姿勢を示した。
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