'07/05/14の朝刊記事から
札幌手稲母娘殺害 借金苦で無理心中
自殺の夫 1000万円洋服などに
札幌市手稲区の会社員の男(49)の自宅で3月、妻=当時(52)=と長女=同(18)=が刺殺体で見つかった事件で、事件後に自殺したとみられる会社員が電気製品や服などを大量に買いそろえ、消費者金融やヤミ金融などに約1千万円の借金を抱えていたことが、13日までの札幌手稲署などの調べで分かった。
同署は、会社員が借金の返済に行き詰まり、無理心中を図って二人を殺害したと判断。
殺人の疑いで、会社員を被疑者死亡のまま近く書類送検する方針を固めた。
調べでは、会社員は3月27日、同市手稲区前田の自宅で、妻と長女を包丁で刺し失血死させた疑いが持たれている。
会社員は同30日に後志管内島牧村の海岸で水死体で発見されており、海に飛び込んで自殺したと見られている。
同署によると、会社員は消費者金融などから総額約1千万円を借りていた。
同署が会社員宅を捜索したところ、会社員の洋服や妻の着物などが大量に見つかり、こうした買い物のために借金を重ねた可能性が強いと見ている。
関係者によると、会社員は2003年ごろにも、消費者金融から約1500万円を借りており、当時は、勤めていた会社の退職金で一括返済した。
しかし、その後も借金を繰り返し、返済に行き詰っていたという。