’08/06/17の朝刊記事から
フィリピン 女性キャスター誘拐
イスラム過激派犯行か
【シンガポール16日齋藤正明】フィリピンの著名な女性ニュースキャスター、セス・ドリロンさん(46)が今月上旬、同国南部でイスラム過激派とみられる集団に誘拐された。
解放交渉に当たる関係筋は16日、身代金の支払期限が17日に迫っていることを公表、事態は緊迫している。
ドリロンさんは有力テレビ局「ABS-CBN」のキャスター。
イスラム過激派「アブサヤフ」の取材のため訪れていた同国南部ホロ島で8日、同行カメラマンら3人と共に連絡が途絶えた。
治安当局はアブサヤフの犯行とみている。
カメラマン1人は12日、2,250ドル(約24万円)の身代金と引き替えに解放された。
交渉筋は16日、誘拐犯がドリロンさんの家族に対し、身代金112万ドル(約1億2千万円)を17日までに支払うよう求めていると明らかにした。
ほかの2人の人質の解放条件は判明していない。
フィリピン国軍はホロ島などでイスラム過激派の掃討を続けており、アブサヤフは市民や記者を誘拐し、身代金が払われないと殺害する行為を繰り返している。
Kodak DC4800