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'07/01/22の朝刊記事から
宮崎県知事選 そのまんま東氏 当選
官製談合刷新訴え 無党派層に浸透
官製談合事件による前知事の辞職を受けた宮崎県知事選は21日、無所属のタレントそのまんま東氏(49)=本名・東国原英夫=が元林野庁長官川村秀三郎氏(57)や自民、公明両党が推薦する元経済産業省課長持永哲志氏(46)ら四氏を破り初当選した。
最終投票率は64.85%で、前回を5.51ポイント上回った。
政党支援を受けなかったそのまんま東氏が、既存政党に批判的な無党派層を中心に、政治不信を抱く有権者を引きつけたのが勝因と見られる。
県発注の橋設計業務をめぐる談合事件で前知事が辞職、逮捕され、県政刷新が最大の焦点となった。
抜群の知名度を持つそのまんま東氏は、談合の温床となったとして有権者が嫌った「しがらみ」がないことをアピール。
20代から40代の男女の過半数から支援を受け、県内各地で無党派層に浸透した。
今後は官製談合に関係した職員の懲罰を強化することや内部通報制度を整備するなど入札制度改革を主張、政策論争をリードした。
タレント出身の知事は、元東京都知事の故青島幸夫氏(在任1995年4月-99年4月)、元大阪府知事の横山ノック氏=本名・山田勇=(同95年4月-99年12月)以来となる。