’07/12/30の朝刊記事から
パキスタン 総選挙延期であす検討会議
1カ月以上の可能性
【イスラマバード29日共同】パキスタン選挙管理委員会は29日、ブット元首相の暗殺を受け、来月8日に実施を予定していた総選挙の延期を検討する会議を31日に開くと発表した。
与党幹部は「少なくとも1カ月は延期すべきだ」と表明。
ブット氏の支持者らが暴徒化し、投票所が襲われるなどしており、総選挙は治安の回復を待って実施される可能性が強まった。
混迷深まるムシャラフ政権下で、民主化プロセスは停滞を余儀なくされそうだ。
パキスタンの地元テレビによると、ムシャラフ大統領は29日、与党幹部との会談で、総選挙の日程について、ブット元首相のパキスタン人民党が対応を決めてから判断すると語った。
同党は30日にも何らかの判断を示す可能性がある。
内務省報道官は28日夜、北西部の部族地域、南ワジリスタン地区の武装勢力を率いるベイトラ・メスード司令官を暗殺の首謀者として名指しした。