mutochan
‘07/02/16の朝刊記事から
表層雪崩が自然発生か
八甲田2人死亡
青森県の八甲田山系でスキー客2人が死亡した雪崩で、防災科学技術研究所(茨城県筑波氏)の研究員ら5人が15日、現地入りし「自然発生的に(固まった雪の上で積もった雪が崩れる)表層雪崩が起こった可能性が高い」との調査結果を明らかにした。
悪天候で事故現場には近づけず、約3キロ下った地点などで雪を掘って層を調べたところ、深さ約40センチの部分に、上層の雪を支える力が弱い霜柱状の「弱層」ができていた。
雪の密度などを調べた結果、弱層は上層の雪の荷重に耐えられるぎりぎりの強さだった。
大荒れの天候で積雪が増えるなどの自然的要因で上層の雪が滑り落ち、表層雪崩が発生した可能性が高いという。
同研究所の安部修総括主任研究員によると、弱層は日中の気温が比較的高い日に発生しやすく「暖冬の年はできることが多い」という。