Kodak DC4800
'07/09/11の朝刊記事から
「宙に浮いた」年金5000万件
524万件 名前なし 社保庁
社会保険庁は10日、基礎年金番号に統合できず誰のものか分からない年金記録5千万件のうち、名前が収録されていない記録が、1割に当たる524万件あることを明らかにした。
同庁はこうした記録千件を抽出調査した結果、社保庁に残る別の資料ですべて補正することができたとしている。
ただ、こうした記録不備が未統合の一因と見られ、あらためて同庁の記録管理の態勢が問われそうだ。
同日の年金業務・社会保険庁監視等委員会で説明した。
同庁は年内に補正作業を終えた上で、5千万件の記録と全加入者・受給者のデータとの照合を、政府が示した本年度中に完了させる考え。
524万件は、国民年金の1200件余りを除き大半が厚生年金。
名前のみ収録されていない記録が494万件。
名前と生年月日の欠落が29万件。
性別も含めた3項目の記載がないもの3800件あった。
これらは1980年代半ば以前の記録と見られる。
5千万件には、すべて年金手帳番号が記録されている。
抽出調査では、この番号を頼りに、同庁が別に紙で管理する「払い出し簿」などと目視で照合。
その結果、すべての記録で名前などの情報を補正することができたという。