私は以前、ドイツ在住の故クライン孝子氏とは何年も親しくしていただき、ドイツの現状をよく知らされていた。戦争中の岸信介氏らが満州でアヘン売買をしていたことも、クライン孝子氏のお父様の怒りを話してくださった。何をしてもいい、という歴史感欠如の感性には驚いたのがその時だった。クライン氏が「トーイツ」問題で安倍氏を「していいことと悪いことがある!」と批判されたのには、今まで安倍氏を「昔から知っている」と親近感をお持ちだったクライン氏は激怒された。
クライン孝子氏亡きあと、ドイツに40年以上住み、ドイツの音大を卒業してピアニスト・作家である川口マーン恵美氏の本をよく読んでいた。下記の動画のタイトルはイーロン・マスク氏がドイツ人に嫌われているということだが、それはその発言が、ドイツ人が何も言えないなかで、ズバッと言われて、困惑し「外国人が何を言うか!」という気持ちは「イタイところを突かれた」と唖然としている状況でもある。
そして引退したメルケル元首相が、ここでどのような発言・動きをしているか、戦後から「言論の自由」を奪われ、贖罪しかない苦しいドイツのことなど、川口女史は見事に語る。最新の話題。
川口マーン惠美 (ドイツ在住・作家)【公式】おはよう寺ちゃん 2月4日(火)
一通り聴いてみた。川口マーン恵美氏の渾身のお話だった。
直接、動画をお聴きになるのが一番良いが、時間のない方々は下記の文をご覧ください。
ドイツは電車の発着時間も郵便もきちっと護る、日本と同じ律儀な国だった。しかし今は電車の発着はメチャクチャで、時間通りなどできていない。また郵便も着くどころか、行方不明になることすらある。以前のドイツでは考えられないことだった。
ドイツ国民は「贖罪意識」を持ち、教育も社会も自由に発言することが許されなかった。
今は「自由にものが言えない」と嘆く国民が半数はいるが、それでも表立っては言えない。
メルケルの移民・難民政策は、ドイツの議会も通さず、知らせず、他のEU諸国にも知らせなかった。
EUには「シェンゲン協定」があり、自由にEU諸国に入れるのだが、メルケルの無制限に移民・難民を入れたことで、テロリストを警戒するEUは国境を警戒し閉めることに及んだ。
ドイツで2歳の幼時がアフガニスタン人に刺殺され、助けようとした40代の男性も殺された。
ドイツ国内の治安は悪く、警官も殺された。
そんな人物がドイツで何百人も普通の道路を歩いている。手が付けられないのが現状だ。
「緑の党」は今までのように無制限に移民・難民を入れ、今や「その家族も呼びましょう」ということで、ドイツ人はモノが言えない。そんな中でイーロン・マスクの発言は「外国人のくせに」という反発と「その通り」という声があるが、ドイツ人はマスク氏の発言を公に支持できない。
マスコミはマスク氏が「ナチス式の敬礼をした」と書くが、それは卑怯な捏造だ。
ビデオを見ると手の動作の流れがよくわかり、嘘だとわかる。
ドイツには発言の自由はなく、また移民・難民らの残忍な犯行にも苦しんでいるのが現状。
川口マーン惠美は、日本の作家、拓殖大学日本文化研究所客員教授。 大阪府生まれ。日本大学芸術学部音楽学科ピアノ科卒業。1982年、当時:西ドイツのシュトゥットガルト国立音楽大学大学院ピアノ科に入学。1985年、同大学院を修了。 同年、技術者であるエバーハルト・マーンと結婚し、そのまま2017年まで、ドイツバーデン=ヴュルテンベルク州シュトゥットガルトに在住。
ドイツの政党について・・・順不動
CDU(ドイツキリスト教民主同盟、シンボルカラーは黒。メルケルが所属していた)
AfⅮ(ドイツの為の選択肢、シンボルカラーは青)
FDP (自由民主党、シンボルカラーは黄)
CSU(バイエルンキリスト教社会同盟、シンボルカラーは青)・・・連邦議会では「キリスト教民主・社会同盟」としてCDU/CSUとして活動。
緑の党、(シンボルカラーは緑
SPD (ドイツ社会民主党、シンボルカラーは赤、ショルツがいる)社会民主党 (SPD)と 同盟90/緑の党 (B90/Gr)と 自由民主党 (FDP)の三党 連立政権
ブログのティールーム
本日はドイツの作曲家、リヒアルト・シュトラウスの歌曲「あした」をどうぞ。
テノールは20世紀後半に活躍した名歌手、フリッツ・ヴンダーリヒです。
R. Strauss: 4 Lieder, Op. 27, TrV 170 - 4. Morgen!
Und morgen wird die Sonne wieder scheinen
Und auf dem Wege,den ich gehen werde,
Wird uns,die Glücklichen,sie wieder einen
Inmitten dieser sonnenatmenden Erde …
Und zu dem Strand,dem weiten,wogenblauen,
Werden wir still und langsam niedersteigen,
Stumm werden wir uns in die Augen schauen,
Und auf uns sinkt des Glückes stummes Schweigen …
そして あした 太陽は再び輝くだろう
そして私が歩む道々の上で
幸せな私たちを 太陽は再び一つにするだろう
隅々まで太陽が呼吸している大地に囲まれた中で …
そして 広がる 青く波打つ浜辺へ
私たちは静かにゆっくりと降りていくだろう
黙って 私たちはお互いに見つめ合い
そして 私たちの上に 幸せな無言の沈黙が沈んでいく …
(ドイツ語歌詞の訳詞者不明)
北宋の詩人「蘇軾」の詩を思う。ドイツの芸術家は漢詩に憧れた。
春宵一刻値千金 春宵 一刻 値千金
花有淸香月有陰 花に淸香有り月に陰有り
歌管樓臺聲細細 歌管 樓臺 聲細細
鞦韆院落夜沈沈 鞦韆 院落 夜沈沈
春の宵は一刻が千金に価するほどすばらしい、花は芳しく香り月の光がさやかだ、先ほどまでの歌舞管弦もいまはひっそりと静まり、中庭ではブランコがゆったりと揺れ、夜が更け渉って行く
雪に咲く梅の花(ネットより)・・・寒さにご用心ください。