3か月目の入門編で、既に知らない単語、覚えねばならない活用のオンパレードなのだが、一応応用編も目耳を通している。
正直、じい様である。テキストを見ながら聞いても、全く聞き取れないこともしばしば。
関心の強い芸術家のインタビューを教材にしているからだ。
10~11月は、元バレリーナのウリヤーナ・ロパートキナ。そして12~1月は指揮者のウラジミール・フェドセーエフだ。
正直、じい様である。テキストを見ながら聞いても、全く聞き取れないこともしばしば。
しかし、この講座の(和訳の)おかげで、長年抱いた感覚が解決して、非常にありがたかった。
もう30年以上前だが、フェドセーエフが《春の祭典》の録音を出した。とても評価が高い感じだったので、私もCDを買った。そして、
とてもがっかりした。
なんだ、このパンチの弱いぼやけたハルサイは!
以来、私はフェドセーエフが嫌いになった。
しかし、音楽家として興味はあるから、この講座は楽しみにしていた。
そこでわかったことは、フェドセーエフは当初バヤンというアコーディオンのような音がする民族楽器の奏者として出発したことだ。
なるほど!
そう!
フェドセーエフのサウンドはロシアの民族楽器アンサンブルのような音だ!
そう思って聴くと、全てが氷解する。
パンチを求めること自体が、間違い、に近い。
まあ、私の好みではないけど、それなりの良さを感じ始めたところである。