大学は遠隔教育になる、と数十年前にピーター・ドラッカーが言われた。
その準備を少しずつ進めていた大学もあったが、予算の少ない大学は何もしていない。
それが、この5月から一斉に遠隔教育を始めた。
正直言って、たった数週間で全大学が遠隔教育の準備ができるとは思っていなかったのでびっくり。
なんて他人事ではない。
連休明けたら、さあやってくれ、ソフトウェアは入れたから、と言われて面食らった。
私など2大学で非常勤講師もしており、そちらも一斉にきたから、3大学分突然遠隔教育が始まって、いやはや大変。
マニュアルは渡されるものの、そもそも遠隔教育で何ができるのかという説明がろくにない大学もあった。
おまけに各大学で違うシステムを導入している。ふーん、こういう方式もあるのか、と感心している場合ではないのだが、さりとて先に進み方もわからず、あちこちで立ち往生の日々だった。
でも10日くらい格闘すると、ようやく遠隔教育の基本が見えてきた気がする。
まあ、これで良いなら先生は不要だ。AIでできる。
それを見越して、文教予算を削っているのか?
一方、USAでは医療の次は教育、と言われているらしい。
有り体に言えば、今から儲かるのは教育産業、だそうだ。
マス教育はそろそろ終わり、人々は自分にぴったりの物を求めて教育を受ける時代になりつつある、ということだろう。
さしずめ学校の先生は数十年後に不要になる。今から予算削っとけ、ってことか。
時代の変わり目は大変だ。