日本では葉加瀬太郎 以降に、アイドル系ヴァイオリニスト(ヴァイオリン系タレントか?)の大物が出てきていないように思うが、台湾ではこんな人もいるのだ、ということを最近知った。
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これはスゴイ。ムーンウォークの後にのけぞって、膝ついてヴァイオリンを弾く・・・。
ちょっとやってみたけれど、音にならなかったorz。
芸能人、という漢字の意味をストレートに受け取れば「芸の能がある人」。タレントも「才能」、となり、やはりこのくらいのことをやってほしいよねぇ、と思う。
新しい傾向のようでもあり、旧来の伝統を受け継いでいるようでもあるところが、非常に興味をひく。
というのも、シゲティの以下の映像が残っているからだ。これは「アート・オブ・ヴァイオリン」のDVDにも収録されているので、ご存じの方も多いと思うが、あの精神主義の権化のようなイメージで伝えられているシゲティが、単なる「受け狙い」をやっている映像で、これはこれで衝撃的だった。
曲はフランソワ・シューベルトの「蜜蜂」(歌曲王のフランツと区別するために本人がドイツ人にも関わらずフランソワと名乗っている)。現在ほとんど演奏されなくなった。中身が無いからだと言えなくもない。単に動き回っている面白さのみの曲である。それならばリムスキー=コルサコフの「熊ん蜂の飛行」の方がはるかに面白いだろう。
でも、このように目の前で奏されたら、それなりに面白いはずだ。イナバウアー奏法はしていないけれど。
で、ヴァイオリン弾きを囲む聴衆、上の動画も下の動画も全く同種の人間に見えてくる。
やはりヴァイオリンというのはブラームスか何かを弾く楽器ではなくて、本来がこういう一面を持つ楽器だよね、ということを見せつけられた思いだ。シゲティ先生も受け狙いをやっていたとはびっくりだったが、これができないのもヴァイオリン弾きとしては本物にあらず、と師匠からも言われたな・・・。
同様のことを評論家の石井宏氏も、どこかに書いていたと思う。
まあ、比べていただきたい。やっていることの本質は同じではないだろうか。
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アート・オブ・ヴァイオリン [DVD] 価格:¥ 3,900(税込) 発売日:2006-01-18 |