井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

「いってみたいな よその国」はアメリカ

2020-10-25 18:09:00 | 日記・エッセイ・コラム
「メッチャ、アメリカに行きたいんです!」
と言った若者がいた。

ふーん、今でもそういう若い人がいるんだな、と思ったが、その人は宮崎県出身だった。
なるほど、小さい時から太平洋を見て育ったからなぁ、と思った。太平洋の向こう側はアメリカだ。

「海にお舟をうかばせて
行ってみたいな よその国」

これを地でいく話だが、ふと思った。
日本海側の向こう側はロシア、朝鮮だ。
日本海側で育った人が、こんなことを思うだろうか。
この歌詞は、太平洋側を想定しているように思える。


そうなると、行ってみたいよその国はアメリカ大陸と考えるのが無難だろう。

しかも、それは砂浜でなければならない。岩場に立って、そのように優雅な気持ちにはならないだろうと思うからだ。
そう考えると、太平洋側で砂浜がある所はかなり限られてくる。茨城、千葉、神奈川、静岡、高知、宮崎、沖縄くらいだろうか。
北海道、三重、和歌山も少しは穏やかな所があるかもしれないが、せいぜいそのくらいだ。

《うみ》は1番と3番の歌詞がかぶる沖縄の歌か?
それはないとしても、この歌に共感する日本人は以外と少ないのか。

そんなことはない、と多くの方がおっしゃるだろうが、やはり住む場所で海のイメージは当然違うから、私が思う「広いなあ、大きいなあ」とは違う感覚を大勢の方が持っているのだろうなあ、と思う。

私はやはり、国内では太平洋を見ないと「広いな大きいな」とは思えないのである。

太平洋を見たことがない方には是非ともご覧になっていただき、その後「海は広いな」と歌ってもらいたい。

月が昇るのは太平洋側、日が沈むのは日本海側

2020-10-22 18:53:20 | 日記・エッセイ・コラム

「海は広いな 大きいな

月はのぼるし 日がしずむ」

月が昇るのを見ている人がいるのだろうか、とふと考えた。

新月では昇ったことがわからないから、わかるとしたら満月だ。
満月がじわじわと海面から姿を現すのを見たことがある人はいるのだろうか。

一般的に、結構上空に月が浮かんでいて、ああ今日は満月だな、とか、三日月だな、と思うのが大半なのではないかと思う。

一方、日が沈む光景は感動的で、これはわざわざでも見たいのが当然だろう。
しかし、海に日が沈むのを眺められるのは西海岸に限る。

日本であれば日本海側、ということになろう。(瀬戸内海に沈む夕陽を見ることができるのかどうかはわからない。)
それも海が北側に面している鳥取県等では、やはり見ることができない。

しかし、岬のように少しでも突きだしていたら、沈む夕陽を見ることはできる。

それができる都道府県は、
北海道、青森、秋田、山形、新潟、石川、福井、島根、山口、長崎、鹿児島、沖縄の12道県。

ひょっとしたら見える場所があるかもしれないのが、富山、京都、兵庫、鳥取、福岡、熊本の6府県。

この程度だ。月が昇って日が沈む、その両方を見られる海は、極めて限られた地域のはずだが、この歌を作った人は、そこをどう考えていたのだろうか。

おいしいに決まってます、かなぁ

2020-10-17 21:20:57 | 食・レシピ
糖質0の「一番搾り」が10月6日に新発売とのこと。

キリンのCFは毎回感心してしまう。江口洋介、堤真一、濱田学、タモリという一流の俳優やタレントがさもうまそうに「うまい」というと、どれどれ飲んでみようか、と思ってしまうのであった。

缶に「おいしいに決まってます。」とご丁寧に書いてあると、素直な私は「それはそれは」と単純に期待してしまう。

1ケース買おうとしたが、思いとどまって一缶だけ買って、飲んでみた。

うーん。

おいしい、かなぁ。
ノンアルコールビールに近い味だ。

ご飯を食べないで、普通の一番搾りを飲もう、と思った。

アガスティアの葉

2020-10-09 17:35:00 | 井財野作品
福岡市は5月末にアート・エンターテイメント支援を打ち出した。それに何とか応募したのが6月下旬。採択通知が来たのが8月19日頃。あわてて準備して9月2日に収録したのが《メグテラスの伝言》だった。

お陰で、文化庁が補助金を出しているのは全く知らなかった。
が、九州作曲家協会として事業を行うことになり、私も働くことになった。

そして黒田=井財野作品、本日何とかアウトラインができた。これは他人にはわからないかもしれないが、何ともめでたい気分になるのである。

日本も首相が変わり、激変の世の中、みんな大変だけど、その中のつかの間の幸せを感じている。

これを今月末に収録するのである。
これからもまだ忙しいけど、こういう忙しさはなかなか良い。



この曲の一大特徴はチェロとトランペットの持ち替えにある。今回演奏を依頼した西方氏は、恐らく世界で一人、その持ち替えができる人で、彼のための曲、ということになる。

これは楽しみ、乞うご期待!


組曲「メグテラスの伝言」

2020-10-09 00:24:12 | 井財野作品
ここのところ、新作を作るのにかなりのエネルギーを使っている最中ですが、その一つがようやく公開の運びになりました。

ヴァイオリンとコントラバスの二重奏曲を初めて作ってみました。
ご覧ください。