正月に録画しておいたドラマ「向田邦子の恋文」をやっと見ました。見てない人のために説明すると、昭和56年台湾での飛行機事故で他界した脚本家向田邦子氏が生前やりとりしていた謎の恋人へのラブレターを元に、彼女の妹さんが書いた話をドラマ化したものです。
主演は山口智子で、他には大口広司、樹木希林、岸辺一徳、石田ゆり子、田畑智子など。大口広司が向田邦子の恋人役で、最初見た時は「誰やこれ?」と思ってわかりませんでしたが、なかなかいい味出してました。ドラマ自体は昭和37年ごろが舞台の独特の雰囲気で、わかりにくい部分も多かったものの結構面白かったです。
向田邦子氏は脚本家というイメージですが、「あ・うん」とか小説でもヒットを飛ばして注目され始めた頃に亡くなったと記憶してます。私は「思い出トランプ」しか読んでないですが、文章がすごくきれいというイメージを持ったりしてました。
生前にインタビュー記事を読んだ事がありますが、あの人が書くときはテレビを見ながら万年筆を本当に軽く持って流れるように字を書き、いたずらで誰かが後ろからペンを抜き取っても気づかずに手を動かしたりしてたそうな。ただし、そういう書き方なのでかなりの悪筆で、自分で「嫉妬」と書いたのが台本では「猿股」とか書かれたりしたそうです。あくまでも、本人が語ってた事ですが。
ところで、最近字幕で映画を見ることに疲れてきて、今年は映画にしてもドラマにしても日本ものを中心に見てます。そういう事から「阿弥陀堂だより」も見たのですが、これはこれで非常に地味な映画でした。思わず「明るい農村みたい…」とつぶやいたら、ツボにはまっってしまったらしく、隣りで見ていた妻がビールを吹きだしてしまいました。
まだ「たそがれせーべー」も「ミブギシデン」(漢字で書けよ!)も見ておりませんが、邦画の大作というと戦争映画かヤクザ映画か時代劇しかないですね。それを考えると、角川映画は貴重だったかも。
ということで、皆さんの邦画のお薦めを教えて下さい。ちなみに、私が好きなのは「さびしんぼう」「お葬式」「戦国自衛隊」「仁義なき戦い」「家族ゲーム」「ヒポクラテスたち」「蒲田行進曲」「トラック野郎」「ラヂオの時間」「八つ墓村」「雲霧仁左衛門」「動乱」「竜二」など。ちなみに、白日夢なんかは1回しか見てません(?)。学生時代に新聞屋からタダ券もらって行ったのが「天国の駅」と「北の蛍」の二本立て。これはかなりハードな体験でした。
では皆様宜しくお願いします。情報お待ちしております。