今日のひとネタ

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あの人はこう言った

2004年07月10日 | 日記・雑記

 本日の話題は、保坂-布袋対決でお馴染みの「いてこまし」発言。既にあちこちのblogでも話題になってますが、そもそも保坂氏がなんで怒ってるかはスポーツ新聞の記事でも読んで下さい。で、その発言について「いてこまし」と書いた新聞もあれば、「すけこまし」と書いた新聞もあります。私はワイドショーでこの記者会見を見た際「いてこましといて…」と聞いたので、ニッカンスポーツが「すけこまし」と書いていたことに疑問を感じました。しかも、ニッカンは後日もう一度取り上げてますので、完全に「すけこまし」だと思ってる様子。



 それに対して、スポニチは「いてこまし」と書いてます。「いてこまし」と聞いて、意味がわからない人のために解説しようとgooの辞書検索で調べてみると…、これが出てきません。一方「すけこまし」は「娘をたらしこむこと。女を売りとばすこと。また、その人。てきや仲間の隠語。」となってます。これは、小説のタイトルになってたりもするので、その筋の人はすぐわかる言葉でしょう。(いずれにしても、日常生活ではあまりお使いにならない方が…と思いますが。) ただし、「すけこまし」という言葉自体の対象が「娘or女」となってるので、「早紀をすけこましといて…」という言い方自体が、「酒を飲酒する」あるいは「腹を切腹する」と似たようなくどい表現になるわけです。



 で、普通に考えると「いてこまし」=「いてこます」の名詞形で関西弁です。ただし、あまり上品な言葉とは言えず、用例として「学級委員の話し合いの結果、先生をいてこます事に決まりました。」なんていう使い方はせず、通常「いてこましたろか? このボンクラ!」などと言い、言われた方も「いてこまされる事につきましては、同意いたしかねます。」などとは言わず、「やれるもんやったらやってみんかい、こらぁ!」とというのが一般的な反応です。さらに上級者の反応としては「受けたろやないか! その代わり覚悟せえよ。わしゃこう見えても学生時代空手やっとったんじゃ! …ただし、通信教育やけどな。」というのもあります。(本当か?)



 結局「いてこます」というのはようするに「いてまう」の発展系で、「どつく」→「どつきまわす」、「しばく」→「しばきたおす」のように、語気を強めるためのものと考えられます。「いてまう」というのは、近鉄バッファローズの「いてまえ打線」でお馴染みのあれです。ちなみに、お寿司屋さんの野球チームは「板前打線」で、クリーニング屋さんのチームは「クリーニングス」というのは、使い古されたネタですので書きませんが。(おひ)



 ということで、関西弁は関西の新聞を見るのが信頼できると思いデイリースポーツを見たら、こちらは「いてこまし」でした。なので正解は「いてこまし」でしょう。今後ニッカンの記者さんには正しい日本語を勉強して、購読者に「あの人はこう言った」というのを正確に伝えていただくようお願いしたいものです。



 ところで、世の中には「あの人がこう言った」という理由で「いてこます」べき人がいます。誰かと言うと、プロのスポーツ選手に対して「たかが選手が…」と言い捨てた人。それも、公共性の高い新聞社の社長さんが。そして、そこの新聞の記事には上記の発言は載りません。そして、我が家の購読している新聞は当の読売。なので、今朝YCセンターに電話しました。以下その会話。



「すいません。9月までとる事になってるんですけど、7月いっぱいにしてもらえませんか?」
「あの、何か不都合がありましたでしょうか?」
「いえ、そちらの販売店にはなんの問題もありませんが、私ヤクルトの古田の大ファンなもんで、ナベツネ発言には我慢ならないので。」
「…はい、少々お待ち下さい。(と、数十秒待たされる。) すいません、担当者に連絡しますので、あらためてご連絡さし上げます。」
「わかりました、お願いします。」



ということでした。が、約10時間経過した現在まで連絡はありません。HP開設している人間をなめてもらっては困ります。対応が対応なら、領収証に書いてあるセンターの代表者の名前、担当者の名前、電話番号などすべて公表する事も可能なので早急に連絡して下さい。(って、ここに書いても無駄か? 催促の電話するべきですね。ところで、いつから古田のファンになった?)



 ようやく、「正しい日本語のあり方を考える」というこのサイトの本来の目的に合致するような内容が増えてきました。が、今回調べようとする言葉は我が家の「角川新国語辞典」ではまったく役に立ちませんでしたので、大辞林でも買おうかな…。できれば電子辞書にしたいのですが、お奨めのある方のご連絡をお待ちしております。



 そんなこんなですので、読売新聞読者の皆さん目を覚ましてくださ~い。