今日のひとネタ

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ひらがなを使え!

2004年07月07日 | 日記・雑記・ただの戯言
 めざましテレビのエンタメニュースを見てたら「サザンが柿落としで…」という文字を見ました。「はて?」と思い辞書で調べると、やはり「こけら落とし」の事で「なんでも漢字に変換すればいいっていうもんじゃないよな。」と思うことしきり。多分パソコンで「こけらおとし」と入力して変換したらそういう字が出てきたのでしょう。

 私も初めてワープロを買った頃、変換はすべて機械任せで「へぇ~、これってこういう漢字なんだ」と感心し、年賀状、暑中見舞い、友人への手紙など変換できるところはすべて漢字にしてました。が、あるとき当時の支店長が得意先に当てた文書で「扨」という文字を発見。私はこれが読めず、辞書で調べました。果たして答えは「さて」でした。

 もちろん、手書きの文書ではないのでこれもワープロで変換されたからそのまま使ったのでしょう。もちろん間違いではないのですが、改行の後いきなり「扨、」と書いてあっても普通の人は読めませんよね。それ以来、それまで人が読めないような漢字を使っていい気になっていた自分の愚かさを反省するようになったのでした。いわゆる「人のフリチン見て我がチンコをしまえ」というやつです。(ちょっと違いますか?)

 また、私の書いた文書について得意先の偉いさんから「ワープロで書くとこういう傾向になる人が多いけど、漢字が多くてすごく硬い印象に見える。」と指摘されたこともあります。いわゆる「御健勝のことと…」「御配慮賜り…」「大変御世話に…」「御多忙中とは…」などの言葉です。なおかつ「御配慮」の「御」が漢字で、「お願いいたします」はひらがなの「お」を使うのは統一性がない、すべてひらながにした方が読みやすくなる、とまで指摘されました。言われてみればいちいちもっともな指摘で、現在ではどうかというと、上記のような表現では「御」の文字は使いませんし、さらに手書きで書けない漢字はまず使いません。

 新聞などでも「破たん」という言葉をよく見ますが、これは漢字で書くと「破綻」。が、うちの社内でたまたまこの漢字がよく出てくる文書があった際、読み合わせではほとんどの人が「はじょう」と読んでて、いちいちこちらが「はたん!」と訂正すると疑わしそうな目で見られた事も何度か。こっちは若い衆が得意先に行って間違った読み方で製品説明すると信用失う、と思って親心で言ってたのに。こういう読みにくい字ですから、多分新聞では読み間違いを防ぐ意味で「綻」という文字を使わないのでしょう。「金融機関の破綻」とかっていうのはニュースで一時よく聞いた言葉ですから、耳から入ってくればわかるけど目で見た文字と繋がらないという例です。

 ちなみに、こういう事を書いてると「あなたが漢字が弱いからでしょう。」と思う向きもあるかもしれませんが、昔から読んでる方ならご存知の通り、私は漢字検定2級一発合格というのが唯一の自慢ですので、薔薇、鬱陶しい、醤油、魑魅魍魎、乾坤一擲、跳梁跋扈など、すべてサラサラっと漢字で書けます。(かなり見栄を張っているという噂も…)