今日のひとネタ

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BCリッチ・イーグル

2007年06月27日 | スペクトラム(ブラスロックバンド)

 説明しよう。BCリッチというのはアメリカのギターメーカーでイーグルというのはそのモデル名。ただしイーグルと一口でいってもレベル的には上中下というか松竹梅というかようするにピンからキリまであります。

 上というか松の方は本家BCリッチが1980年頃に製作していたオリジナルの物。当時国産メーカーがコピーモデルを発売してましたが、そちらはそちらでクオリティは高いので上の下くらいの位置付けにはなります。

 下というのは「形だけイーグル」というもので近年も新品が手に入る「色が派手でボルトオンネック」というものです。価格は10倍以上違います。

 写真のギターは中というか竹というか、イーグルのジャパンエディションというもので8~9年前に復刻版として製造された廉価版です。(発売時の定価は10万円程度だったようですが)

 私は「スペクトラム」のコピーバンドをやっているもので「なぜイーグルか?」というのはこの記事に詳しいですが、前から欲しい欲しいと思っていたのがこの春に某ネットオークションでようやく入手できて先日のライブで無事お披露目できたという次第。

 

 ということでこのギターについて解説しましょう。まずはボディ周りですが、材質は多分マホガニーでしょう。前に使ってたストラトは3.7Kg、またオービルのSGは3.4Kgでしたが、このギターは3.2Kgほどですのですごく軽いです。

 ネックはヒールレスではありますがスルーではなくセットネックでした。その辺バッタモンの臭いがしますが、ハイポジションは弾きやすいです。それは特に問題はないのですが困ったのはブリッジ。

 オリジナルのイーグルのブリッジ&テールピースはバダスというもので(知らない人は知ってる人に聞いて下さい)それがルックス的には特徴になっているのですが、このギターは謎の3本足ブリッジ&テールピース。

 詳細は面倒なので解説しませんが、どう考えても構造上無理がある品で購入時に破損しており購入後メンテナンスに出した際改造して貰いました。同じ時期のギターは中古品で見るとチューンOマチック&ストップテールピースに改造されてる物が多く、現行のイーグルジャパンエディションもそういう構造になってるので、どうやらこのブリッジは完全に失敗品だった様子。

 指板のポジションマークは雲形インレイなのですが、これはオリジナルでは元々高級モデルのみに採用されてたデザインで、それをわざわざ取り入れているのはいいんだか悪いんだか。なんかつまんないところで見栄張ってるみたいで若干気持ち悪いです。


 電気系統の方もこれまた問題あり。オリジナルのイーグルは、コイルタップスイッチ、ブースタースイッチ、フェイズスイッチなどのミニスイッチに加えてロータリースイッチとブースターボリュームなどがあったようです。

 このギターの場合はミニスイッチが3ケのみでロータリースイッチはなし。他のスイッチは何かというと、出荷時はフロントコイルタップ、リアコイルタップ、ブースタースイッチだった様子。

 が、このギターはリアピックアップが交換されていておまけにそれがコイルタップ非対応の物だったので当然リアのコイルタップは使えず。前の持ち主が交換の際にデタラメな配線をしてたようで、今回メンテナンスの際に一からやり直してもらいました。(とはいえ、もちろんリアはコイルタップ不可ですが)

 ブースタースイッチはというとこれはアクティブシステムなのですが、それを使わないのなら電池は不要なので私はパッシブで使ってます。(ちょっとでも軽くしたいので) ただし、フロントとリアでキャラが相当違いすぎるので取り扱いに困りどうしようかと。

 ピックアップの見かけについて、白黒、黒白のゼブラと言うのはおしゃれかもしれませんが前述の通りリアが交換されていて、それがまた白じゃなくて黄色なもので結構違和感あります。いっそのこと両方とも全部白に交換したいのですが、スーパーディストーションとか高いんですよね。2ケも買うとそれこそ国産のギター1本買えるくらいですので。

 で、現在の使い心地はというとブリッジを修理してもらったおかげで良く鳴りますしサスティンもありますが、ギター全体のクオリティとしては中程度。ネックは細くて薄いので好みだったし、ストラップでぶら下げた時のバランスはいいのですが、指板の感触とか塗装の仕上げとかナットなどの細部の問題で。

 

 ということで今のところはReSPECTのライブ用でルックス重視ということにしてます。バンドのベーシストがそれこそ本物のイーグルベースなので、二人で並んで立つとインパクトありますし。いつかは本物をと思ってるのですが当時のアリアとかグレコとかフェルナンデスの国産コピーモデルも魅力なんですよね。

 なお、所詮そういう品ですのでいっそのこと器具を取り付けて大回転にチャレンジすることもやぶさかではありません。当然私自身では出来ませんので「ワシが加工してやろう!」という人がいれば大歓迎ですが難しいでしょうね。