考えてみると

　青森の深浦に北朝鮮からの脱北者と見られる親子が漂着したというニュースがありましたが、今朝の新聞で読んでみました。目撃者によると、船は川の漁に使うような小さいもので、まともに日本海を越えようという作りではなかったとか。また、自決用の薬まで持っていたとのこと。

　脱北者は親子４人だったそうですが子供は二人とも男だったそうで、両親が息子達の体力を頼りに船出したという印象も強いです。ということは、実際北朝鮮には脱出したくても自分達が高齢であったり病弱であったり、あるいは子供達も女ばっかりで泳ぎもできず船で脱出なんてとても無理、という家族が相当数いるのではないでしょうか？

　またなんとか船出したものの難破してしまったり、あるいは当局に捕まりそうになり不幸にも自決用の薬剤を使う羽目になったケースもあることでしょう。北京五輪を控えて中国側は監視がきつくなってるので日本に…という状況だそうですが、私も女房子供を抱えている身ですので「難破して一家全滅するかもしれないけどここで暮らすよりはマシ」と決心して船出する時のオヤジさんの心境を考えると胸が締め付けられるような思いです。

　北朝鮮では日本のニュースを細かくチェックしてるそうですので、今回のニュースももう将軍様は知ってることでしょう。となると、今後脱北しようとする人の監視はさらに強化されるのかも。本当になんとかなりませんでしょうか、あの国は。