なんかここ2日ほどキーワード「芳野藤丸」で辿り着く人が多いと思ったら、日曜にBS Twellveの「Guitar Stories ~情熱のスーパーギタリスト列伝~」の再放送があったんですね。それでこの記事を見に来る人が多かったという。
この番組についてはそちらに書いたので今日は別の話。私は元々は藤丸さんのことは嫌いでした。とはいえその頃は秀樹のバックをやってたり私が好きな某アイドルの妹さんと結婚したりで「この人なんなの?」と。(ようするにひがみですが…) その後SHOGUNで「男達のメロディー」で出てきたときも「上手いんだか下手なんだかわからない歌をよくもまぁ」と思ってたくらいで。(失礼。今は反省してます。とにかく味のあるボーカルだということで…←無理矢理フォロー)
が、音楽家としては認めざるを得ず、アイドルおたくにとって岩崎良美さんとか石川ひとみさんへの楽曲については「ただ者でない」と思った次第です。よしりんは「涼風」が好きで「赤と黒」と「あなた色のマノン」は好きではありません。石川さんは「夢番地一丁目」が有名でしょうが、曲としては「思いがけない序章」というのが最高です。アイドル歌謡の域を超えてます。これはなんと例えればいいでしょうか。
で、決定的にファンになったのはAB’Sでした。スペクトラムファンの私にとっては直樹さん目当てで聞き始めたので、最初は「芳野藤丸なんて昔の名前だけで出てきたんじゃないの?」とこの段階でも嫌ってたのですが音は認めざるを得ません。もちろん松下誠さんのギターも凄いのでどっちがどっちかわからん部分があったのですが、とにかくどっちも凄いと(笑) 当時のプレイヤー誌のインタビュー記事によると「同じギターを弾いても僕の音はカリンカリンで藤丸さんが弾くとすごく甘い音になる」と松下さんが語ってました。なんでも、昔松下さんが持ってたオールドのストラトが回り回って藤丸さんの手に渡り、そのときになって聞いてみたら凄く良い音がして後悔したとか。
で、AB’Sも桑名晴子さんの「Moonlight Island」も大好きになって、それまでレスポールを持ってたのがバイトで金貯めてストラトを買ったくらい。その後も「お、いいギターソロ」とか思ったら結構藤丸さんが弾いてるのが多くて、「まさに仕事人」というイメージで見てます。モダンチョキチョキズの「自転車に乗って」とかはソロが4小節くらいなのに「決めるとこは本当にバッチリ決めまんなぁ」とホレボレするくらい。
と、そういうことなので今は大好きです。BSの番組はギターの話ばっかりだったので、私としては一時アイドルに曲をいろいろ提供してた頃の話なんかも聞いてみたいです。