今日から連休なので調子づけに何か映画を見ようとしたのですが、先月日本映画専門チャンネルで録画したのがこれだけだったので選択の余地はなし。データとしては以下の通り。
公開:1982年6月
制作:井筒和幸
監督:高橋伴明
脚本:西岡琢也
主演:宇崎竜童
配給:ATG
知ってる人は誰でも知ってると思いますが、これは1979年に起きた三菱銀行人質事件の犯人梅川昭美に材を取ったもので、宇崎竜童氏が見事に梅川を演じています。これまでもテレビ放映で何回か見てますが、今回じっくり見てみたらやっぱり面白かったです。高橋恵子さんは当時まだ関根恵子でしたが、この映画で高橋伴明監督と知り合って結婚したのだとか。いろんな人が出てますが大杉漣さんがチョイ役で出てるのを発見しました。今では映画とかドラマとかいろんな所に出没してますが、ブレイクするかなり前ですよね。
で、山口組田岡組長を狙撃した鳴海清を思わせる人物が出てますが、なんか梅川の愛人と鳴海の愛人は同一人物だったという新聞報道もあったのだとか。これは今回見て初めて気づいたのですが、調べてみてびっくりでした。鳴海清については「ドンを撃った男」という小説がありますので興味のある人は是非どうぞ。三菱銀行人質事件については私が丁度高校受験の直前だったのでよく覚えてます。当時は新聞を一生懸命読んでたわけではないので、どれくらいの騒ぎだったのかはよくわからなかったのですが、小説では新堂冬樹氏の「銀行籠城」というのがやはりこれをテーマにしてるので参考になります。ちなみに映画の「TATOOあり」は事件に至るところまでが主なので、梅川が籠城時にどんな非道なことをしてたのかは描かれておりません。
なんにしてもGWで浮ついた心境をガツンと言わせるにはピッタリの映画だったので皆さんも是非どうぞ。できればご家族で。…ってのは無理やろなぁ。何よりも宇崎氏が熱演で高橋恵子さんが綺麗なので見応えありです。