BSジャパンで「徳光和夫の名曲にっぽん」という番組をやってます。先週金曜のゲストはピーター、山本譲二、石川ひとみ、永井龍雲の4人。(なんちゅう組み合わせや…) 番組の構成として、ピーター、山本譲二、石川ひとみがそれぞれの代表曲を歌って、トークではそれぞれの「My favorite」としてお気に入りを紹介し、それにちなんだ持ち歌とは違う曲を歌うというもの。(永井龍雲さんはトークの場面にはおらず別に一人だけ登場)
今年デビュー40周年の石川ひとみさんは代表曲として当然「まちぶせ」を歌ったわけですが、リリースから37年経ってもあの曲を当時のキーのまま聞かせてくれるのはファンとして嬉しい限り。イントロから何から雰囲気のある曲なので、そこが変わってしまうと寂しいものです。今回はすごく丁寧に歌っている印象でした。いろんな苦労を乗り越えてきて、今も素敵な笑顔でこの曲を聞かせてくれることにはグッと来てしまいました。
そして、「どうやら『男はつらいよ』を歌うらしい」という事前情報があったので、なんか罰ゲームで寅さんのコスプレでもやらされるかと思ったらさにあらず。療養中で活動をお休みしてた頃は週に一度の通院以外は自宅にいて退屈だったそうで、たまたま「男はつらいよ」の映画を見てみたら、完全にはまってしまったのだとか。彼女自身が人気歌手だったのが身体を壊して孤独な生活になってしまった時に、あの人情ものの話がとにかく胸に染みたのだとか。
そしてある時偶然に渥美清さんに出会ってサインを貰って感激したのだとか。(そのサインの現物の画像も出ました。日付も入ってて) そんなことがあったのでこの曲を歌ってみたかったそうですが、今回は番組オリジナルヴァージョンの演奏。イントロでは「わたくし 生まれも育ちも葛飾柴又…」というセリフもしっかりと披露。プリンセス・プリンプリンが寅さんになった瞬間でした。
「男はつらいよ」という曲は何気なく聞いてましたが、実際じっくり聞いてみるとすごくメリハリがあって、歌詞もジーンと来るものがありますね。こういう番組でしかないであろう場面でしたので、いいものを見せて貰いました。
そういえば、「まちぶせ」がヒットしてた頃は山本譲二さんの「みちのくひとり旅」も同じくランクインしてました。「ザ・ベストテン」では最後の記念撮影の時になぜか石川ひとみさんが「さあみんな、写すわよ!」というのが定番でしたが、ある時彼女が地方にいてスタジオにおらず、代わりに山本譲二さんがそのセリフを言うことに。いきなり話を振られた彼が「さあみんな… ウツシマショー!」と叫んでみんなずっこけてたというシーンがありました。皆さん、覚えてます?