ヒット曲「異邦人」でお馴染みの久保田早紀さんは、今は久米小百合という名前で音楽宣教師として活動しているそうです。2月にNHKで録画した「人生レシピ」という番組をようやく見たのですが、当時の不思議ちゃんなイメージとは違って、やりたいことをやりたいようにやっている感じが凄く素敵でした。
音楽宣教師とは、神父さんとか牧師さんが言葉で聖書の内容を伝えるように、歌でそれを伝えるというものだそうです。今のような活動になるきっかけは、クリスチャンでゴスペルシンガーでもある小坂忠さんから言われた言葉が大きかったのだとか。「テュッシュペーパーのように使い捨てられる音楽か、どっしりとした川の流れのような、何百年も歌い継がれていくような音楽か、どっち作っていきたいの?」というようなことだったそうです。
この番組では小坂忠さんへのインタビューもあって、ご本人は「ティッシュペーパー」という言葉を使ったことは忘れてましたが、そのような趣旨のことはアドバイスしたのだとか。
久米小百合さんの現在の活動としてチャペルコンサートの様子も紹介してましたが、一人でピアノかキーボードを演奏しながら歌う形でした。教会なので100人くらいのお客さんの前で「アメイジング・グレイス」などの賛美歌を歌うわけですが、あるコンサートでは司会者が「皆さんの心の中にあるアンコールとして異邦人を…」というと、特に嫌がるわけでもなく「皆さんがカラオケでこの曲を歌うと私に印税が入るようになってるので(笑)」と笑いも取りつつ、ちゃんと歌ってました。
私は特に彼女のファンではなく、当時も美形だとは思ってましたが「異邦人」が大ヒットして、常にあのイメージを求められるから普通の曲を歌えなくて大変そうと思ってたくらい。ご本人もそれで苦労したそうですが、今はすごくいい表情の自然な笑顔が見られました。ま、当時とは相当見た目は変わってますから街で見かけてもまったくわからないですが。来年還暦だそうですし。ですが、やりたい音楽をやってる人はいきいきしてて魅力的だなぁと思いました。今回はとにかくいいものを見せてもらったと。