先日からPYGのベストアルバムを聞いてて結構気に入ってます。アルバム最初のあのギターで出した鐘の音とか、何か凄く深い意味がありそうで。で、今日ラジオで「夜のプレイリスト」の再放送でジョンレノンの「ジョンの魂」がオンエアされてて、あっさり元ネタが判明。「ジョンの魂」が1970年の発売で、PYGの「花・太陽・雨」が翌年4月の発売なので影響受けたのでしょうね。
上記の例もそうですが、私の場合昔はアイドル歌謡とニューミュージックばっかり聞いてたので、大人になってから「あ、これが元ネタ」とわかることが今でもちょくちょくあります。昔は「すげー、筒美京平先生は天才!」とか思ってて、確かにあの人は天才ですが元ネタあるのが多いですね。「The Dock Of The Bay」はちょこっとあの曲に似てるし、「カリフォルニアの青い空」のイントロから「さらば恋人」を歌い出せないこともありません。あとは南沙織さんが好きだったのですが、40才近くになって初めてリン・アンダーソンの「ローズ・ガーデン」を聞いて「あ…」と驚いたりしました。
あとは筒美先生ではありませんが、キャンディーズ好きだったのでトム・ジョーンズの「Somethin' bout you baby I like」を聞いたときゃ「ハウ!」と言ってしまったり(?)、甲斐バンドが好きだったのでCCRの「Someday Never Comes」を聞いてニンマリしてしまったり、いろいろ鍛えられました。ただし邦楽のポップスがパクリばっかりかというとそういう単純な問題ではなく、洋楽は洋楽同士でパクリあってるということもあるかと。
今は「オマージュ」という便利な言葉もありますが、パクリとかパロディとかオマージュとか細かいことは気にせずに…とはいえ、元ネタは知っておいた方がいいとは思います。「すげー」と絶賛して友達に聞かせたら実は元ネタありだったと指摘されるとちょっと気まずかったり。
その昔、中原めいこのキウイパパイヤマンゴのホーンアレンジを聞いて「すげー、新田さん天才!」(こればっか)と思ってたら、ジャズの「That's a Plenty」を聞いて頭の中が真っ白になりました。まぁあれは今でいうオマージュ、当時でいうとパロディでしょうか。
ちなみに、80年代のアイドル歌謡ではなんの脈絡もなく洋楽ヒットのイントロをそのまま使ったりするのがあって、わかってれば「フフン」てなもんですが知らないと「なんじゃこりゃ?」という感じになったりします。イントロがディック・セント・ニクラウスのマジックと同じで、サビのメロディが渡哲也の「くちなしの花」に似てたので「くちなしのマジック」と言われた曲もあったりしました。ヒットしなかったので知る人ぞ知る。ですが。