昨夜、BSプレミアムにて「悪魔が来たりて笛を吹く」をやってました。金田一役は吉岡秀隆。「私はこの恐ろしい話はドラマで見たくなかった」とか言ってみても、わかる人は少ないかも。
この話はテレビの古谷一行シリーズも見ましたし、西田敏行版の映画も2回くらい見ました。が、昨日のドラマを見終わってからも、事件のあらましと犯行の動機を一言で説明するのは難しいと。横溝先生の話は大体登場人物多くてわかりにくいですが、その最たるものかもしれません。
吉岡秀隆の金田一は新しいキャラとして悪くないと思うし、目が大きくて色白の志田未来はこの手のドラマにはぴったりで、割と気味の悪い役者さんが揃ってたので雰囲気はバッチリ。しかし、NHKにしてはやたらワッチコンのシーンが多くて、凄惨なシーンもあったので一家団欒で見るには適さないです。って、金田一ものを家族で見るのは端から厳しいですが。
これをシリーズ化するかどうなのかと思ってたら、最後に「八つ墓村で事件があった」と電話がかかってきて終わりだったので、恐らく次もやるのでしょう。話としては「八つ墓村」の方が面白いですが、あれをやるなら2時間で前後編くらいにしてもらう方がいいかと。今回も半分くらい謎解きの解説だったので、後半盛り上がりに欠けたような。(意見には個人差があります)
金田一さんはいろんな人がやってますが、私はやはり年代的に古谷一行のドラマ版と石坂浩二の映画が好きです。映画版だと「犬神家の一族」がダントツで、ドラマ版だと「三つ首塔」「悪魔の手毬唄」「八つ墓村」「真珠郎」「不死蝶」が好きだったりします。
それにしても、もし今も横溝先生がいたらやはり「金田一は今度の人が一番いい」とおっしゃったでしょうか。今の若い人は知りはれへんやろなぁ。