BS11で毎週木曜に放送している「あなたが出会った 昭和の名曲」というのを見ました。7月5日放送分を録画したのですが、ゲストは朝花美穂、石川ひとみ、大江裕、北山たけし、菅原洋一、原田悠里、吉田ひろきという面々。(敬称略)
そもそもこういう歌番組があることを知らなかったので初めて見たわけですが、お目当てはもちろん石川ひとみさん。当日はスペシャルゲストが菅原洋一さんでしたが、その他はすべて演歌勢。これはコンセプトがそういう番組なのでしょうね。そして番組開始早々「まちぶせ」だったので、見どころはそこで終わりかと思ったら中盤に名曲の秘話として「木綿のハンカチーフ」が作られた経緯を紹介するコーナーがありました。その「木綿のハンカチーフ」を石川ひとみさんが歌うという企画で。
彼女はデビュー当時は太田裕美さんと同じ事務所で、その頃にこれをカバーしたこともあるのだとか。(ちなみにレアトラックです) この曲はいろんな人がカバーしてますが、発表された当時太田裕美さんの歌声で聞いたものとしては、当然本家が一番良いと思ってて基本的にカバーは受け付けません。太田さんの音域に合わせてある曲で彼女の声で歌ってこそと思ってますので。
別の番組でヒャダインさんがこの曲を分析してましたが、メロディー前半の男言葉の部分でいきなり最高音になり、後半の女性言葉の前半はかえって音域が低いのだとか。言われてみればたしかにそうで、太田裕美さん自身もヒャダインさんに指摘されて初めて気づいたのだとか。
なので、これをカバーする人は「僕は旅立つ~」の「つ~」で気合を入れ過ぎて歌い上げる感じや叫ぶようになるケースを見かけます。後半は音域が若干低いのですが、歌詞は女性言葉なので可愛く歌った方がよく、実際この曲は難しいと思います。が、石川ひとみさんは元々音域広くて高い部分も気合入れなくてもサラッと行けるし、そもそもプリンセス・プリンプリンですから低い部分も可愛く爽やかと。今回カバーとはいえフルコーラスの歌唱だったのでいいものを聞かせていただきました。
6日のBSジャパンの歌番組も見た人が少なかったと思いますが、これなどはBS11だし出る人はほとんど演歌系だし、余計注目されてなかったのではと。そこでこういう名演があったというのももったいないですね。見なかった人は後悔すべきです。まぁ私は録画したし保存版にしましたけど(笑)