先週15日の「徹子の部屋」のゲストは太田裕美さんでした。「66歳…「乳がん」を家族の支えで」というタイトルで、乳がんにかかったことは聞いてましたが、その闘病の様子は聞いたことがなかったので録画した次第。
2年前の2019年5月に胸の痛みや違和感で受診したそうですが、診断ではやはり乳がんでそれも初期ではなかったそうです。そもそも医者嫌いで健康診断も定期的には行っていなかったそうで、これが定期健診で見つかったからといって治療法が変わったかどうかはわかりませんが、診断の2ヶ月後に内視鏡で手術を行ったとのこと。
この年はデビュー45周年で記念コンサートも予定されていたのですが、お医者さんからは治療しながら歌の活動はできると言われて不幸中の幸いというか、まずは一安心。今は抗がん剤治療は終了したそうですが、あれだけは辛くてもう二度とやりたくないとのこと。
抗がん剤治療はもちろん髪も抜けますが、味覚障害がきついくて水を飲んだだけでも苦いと感じたり、料理を作っても自分では味見ができないので、家族に味付けを確認して「ちゃんといつも通りの味だから美味しいはず」と信じて自分の頭の中で想像して食べていたとか。食欲は落とさなかったそうなので、そこは本当に強い人ですね。
その年の11月には45周年記念コンサートが行われ、この番組ではそのMCの様子、「九月の雨」「木綿のハンカチーフ」の映像もちょこっと流れました。当時は抗がん剤治療の最中だったそうですが、間隔を調整して貰ってちょうど投与後4週目という体が一番楽になったと時にステージができたのが幸いだったとか。
やはりこういうのは経験した人しかわからないのでしょうが、今回の番組でも「なっちゃったものはしょうがない。自分の中で受け止める」「今まで元気だったのが奇跡だったのかもしれない」「神様が試練を与えたのかも」「普段の生活がかけがえのないものだったと気付いた」「やりたい放題やってきたから、これで命が縮まったとしても悔いはない」など、本当に心から出てきた感じのコメントを聞くことができました。
最後は、番組側が太田さんには内緒でご主人に書いて貰った手紙を黒柳さんが読んで、お二人とも涙ぐむという場面がありました。結婚して36年だそうですが、いいご夫婦ですね。
それにしても、治療の際に「タバコは? お酒は?」と聞かれて、「タバコは吸いません。お酒は浴びるほど飲んでます。」と答えたとか(笑) お医者さんは「お酒は少しはいいですけど、浴びるほどはちょっと…」ということで、今は禁酒してるそうです。
抗がん剤が終了したということで順調に推移してるのでしょうし、昨年秋に私もコンサートで生の歌声を聞きましたが、かなり元気な印象は受けます。太田裕美さんの歌声は日本の歌謡界にとって本当に宝物ですから、このまま明るく元気に活動を続けて欲しいものです。これはすごく良い番組でした。