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まいうー

2021年02月28日 | 日記・雑記・ただの戯言
 洋楽のヒットを訳詞で歌う場合、元の歌の意味を重視するケースと語呂合わせ的な雰囲気を重視するケースがあるように思います。

 プレスリーとかあの年代の曲は、一旦そのまま訳してから新たに日本語の歌詞として曲の全体のイメージを活かすようにしてたような気がしますが、洋楽カバーというより和製ポップスの世界ということでしょうか。

 一方、甲斐バンドの田中一郎さんは、洋楽カバーのアルバムを出した時に語呂合わせで結構遊んでました。「I shot the sheriff」を「ああ ちょっとだけ」にしたり、イーグルスの「呪われた夜」の「One of these nights」を「わから~ない」にしたり。

 他には、フリオ・イグレシアスの「黒い瞳のナタリー」のカバーは、「ナタリー」という歌いだしを郷ひろみさんが「なぜに~」と歌ってたような気がします。語呂合わせとまでは言いませんが、母音を活かした努力作でしょう。

 そのどっちでもなかったのがTOPSの「黒い炎」。原曲はチェイスの「黒い炎(Get it on)」ですが、訳詞をしたのはサンプラザ中野さん。何しろ歌詞が「I need your loving and I said I want your loving I need you every minute of the day now」という内容。とにかく全編「愛してるぜ メイクラブしよう」という歌詞で「エクスタシ~!」という絶叫もあります。なので、この場合は原曲の意味をまったく取っ払っていちから作ったのだとか。

 また、元々が大ヒット曲の場合では、決めのフレーズの歌詞が変わるとつまらないということで、そのまま英語になってるのもあります。西城秀樹さんの「ヤングマン」は、原曲の「ヤングマン」も「YMCA」もそのまま使ってました。当時中学生だった私は予備校のCMソングなのかと思ってました。(ウソ)

 それで、何がどうかというとフランク・シナトラの「マイ・ウェイ」の訳詞のこと。最後のフレーズが原曲は「I did it my way」なのに対し、訳詞では「決めたままに」。「my way」を「ままに」にしたわけで、語呂合わせとしてはちょっときついかなあとずっと思ってます。それに、これの原曲をよく知ってる人は最後の「my way」を朗々と歌いあげたいのではと思ったり。

 ということで、私がいま訳詞するんだと最後のフレーズは「まいうー」にします。何が美味しいかというと「かりんとう まいうー」という事にすれば、「I did it my way」の雰囲気は出るのではないでしょうか。当時はまだ「まいうー」という言葉は使われてなかったので、そういう発想がなかったのでしょうね。「まいうー」にしておけば、カバーも大ヒット曲になったことでしょうに。

 とはいえ、カラオケの十八番が「マイ・ウェイ」で最後に絶対これを歌わねば帰らないという人はちょっと苦手。ついでにいうと、北島三郎の「まつり」が十八番の人ともあまりお友達にはなりたくないです。幸い同年代ではそういう人はいないのですが、何しろ当方一般男性ですのでポップなのが好みです。いいですね。(って、誰に言ってるのやら。)