あれは小6の冬休みの事。金沢に連れて行って貰ったときに、あるお店のショーウインドウにあったギターに目が釘付け。ちょうどクリスマスシーズンだったかもしれませんが、なんか華やかに飾り付けてあったウインドウにフォークギターが2本並んでて、片方のギターのポジションマークがすごくキラキラしてて、「凄いなぁ~」と足が止まりました。
それはモーリスのギターで、定価10万円だったのは覚えてます。その頃すでにギターは弾いてたのですが、我が家にあったのはマーチンでいえばOOO-18タイプで小さかったので、ウインドウで見たドレッドノートの大きさに圧倒されたのもあったのですが、世の中にこんなに豪華で美しいギターがあるのかと驚いたものです。
その時は見ただけで型番も全然チェックしなかったのですが、どんな感じだったかというと画像のようなギター。これは1980年の雑誌なので、1975年に見たギターと違うのは確かですが、これも10万円なんですね。このポジションマークは6角メキシコ貝だそうです。勝手なイメージでギターのポジションマークのキラキラはホタテ貝だと思ってたのですが、メキシコ貝ってどんなのでしたっけ?
この画像のギターはW-100というモデルですが、この型番で調べると堀内孝雄モデルというのも出てきます。そちらは貝でキラキラしてないのですが、やはり美しいギターです。それでこのギターの現在の中古価格はというと、とても10万円では買えません。プレミアついてます。それを考えると、あのとき金沢で見たギターも状態が良ければ今では倍くらいの価格になってるかも。
ということで、エレキギターはもう欲しいのはないけど、アコギはあのキラキラ感へのあこがれは強いです。あのお店は、よく覚えてないけど金沢の「うつのみや」だったかも。本もレコードも楽器も売ってるという、私にとってはそれこそ夢のような場所でした。世の中の事を知らなくて、それこそ夢のような話が多かった時代のこと。