中学生の頃、雑誌でオーディオタイマーの記事を読んで「へ~。」と言ってたら、母が「うちにもタイマーある。」と妙なダイヤルとコンセントの着いた機器を出してきました。
昭和の子供は見たことあると思いますが、時間を書いた大きいダイヤルのあるやつです。構造はいたく簡単でこれに接続した電気製品を、アナログ式のダイヤルで設定した時間(1時間後とか2時間後とか)に電源をONにするというもの。アナログ式の目覚まし時計の感覚に近いかもしれません。
今では家電製品にタイマーが付いてるのが普通ですが、当時は電気釜にタイマーはありませんでした。多分母もご飯を炊こうとしてタイマーを買ったのではないかと。
それで、折角なのでなんかに使えないかと思ってやってみたのがラジカセのタイマー録音。やり方は極めて原始的で、まずラジオを聞きたい放送局にセットし、カセットテープを入れて録音ボタンと再生ボタンを押し込んだままにして、あとはタイマーで時間をセットすれば完了。時間がくれば電源が入り録音できて、テープが終わりまで行くとラジオも止まるラジカセでした。
これは聞きたい番組があるのに、町内にあった祖父の家に親戚が集まってご飯食べる事になったときなどに使った気がします。出かける前に番組の開始時間に電源が入るようにセットし、120分テープを入れておけば多少時間がずれても大丈夫だったり。
が、そこはそれアナログの時代なので、合わせたはずのチューニングがずれててラジオは雑音がひどかったりしたこともあります。あとは、一足先に帰った母に「ラジオがつけっぱなしになってた!」と電源切られたりして、ついでに「もったいない」と怒られた経験も。
そしてこの方法は機器に負担をかけるようで、数時間もラジカセのヘッドとローラーにテープを押し付けるというか挟まれてるわけで、そのテープがよれたりラジカセ自体の調子がよくなくなった気もします。所詮ラジカセなので買い替えるほどではなかったですが、音がよれることがちょくちょくあったような。
その後、高校に入ったらマニアがいて、同じクラスの奴がオーディオタイマー持ってるというではないですか。その本人に話を聞いてみたら、「あんまり留守録する機会ないから、あれで母ちゃんがメシ炊いてる。」ですと。結局炊飯器用かい!
まあ、民放のFM局がない田舎だったし、そいつは部活もやってなきゃ彼女もいなかったから、学校終わると夕方からずっと家にいたわけで、そら留守録はしないでしょうと。
ということで、その後の私のオーディオタイマー活用の話は明日に続きます。