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江青とか四人組とか文化大革命とか

2024年10月29日 | プリンプリン物語

 四人組というとフォーリーブスで、江青は江木俊夫と青山孝史の頭文字だと思った方は不合格です。江青というのは毛沢東の夫人で文化大革命の首謀者とされ、彼女を含めた文革四人組はその後逮捕投獄されました。

 それで、なぜ江青を思い出したかというと昨夜見たおとなの人形劇「プリンプリン物語」がきっかけ。ランカーの家来であるヘドロが、「ランカー様にふさわしい相手」として肖像画を提示した中に江青と思われる女性がいたので。

 当時の話として、中国では1976年に毛沢東が死去し、直後の同年10月に江青を含む四人組が逮捕されました。「プリンプリン物語」は1979年4月からの放送開始でしたが、脚本の石山透先生は構想を練る中で報道を見て、文化大革命とか江青が気になってたのではないかと思われます。

 実際「プリンプリン物語」では、初回に歌われた「名付けうた」でも「楊貴妃、江青」という歌詞も出てくるし、その後のケントッキー篇でも「文革四人組」を思わせるドロベロ4人組も登場します。当時は文革の実態が徐々に分かってきて、日本国内でもかなりの衝撃をもって伝えられたのでしょう。当時中学生だった私がほとんどわかってなかったのはお恥ずかしい限りです。

 そもそも「プリンプリン物語」は、チリクーデターを彷彿とさせるアクタ共和国篇があったり、東西冷戦下の「核の傘」をもじったランカーの「三角の傘」、魔女が紛れ込んでいる宇宙船の着陸を拒否するメッセージが「魔女は、作らず持たず持ち込ませず」だったりで、パロディや社会風刺が鋭いと言われます。「おとなの人形劇」というと確かにそうなんですね。当時の大人だった方々の反応も知りたいところです。

 なお、文化大革命については、私はユン・チアンの「ワイルドスワン」、山崎豊子の「大地の子」などで様子を知りました。「大地の子」はいわゆる中国残留孤児の話で、ソ連との国境に近い満洲に入植した一家がソ連の対日参戦により逃避行を余儀なくされ、主人公の母親はその道中で死んでしまいます。

 これはドラマにもなっており、私も一度は見たのですがその母親役がスーちゃんだったので今は辛くて見られません。小説も小説で壮絶な内容ですので結構きついですし。

 文革についてはそういう情報源なので、江青とか四人組についての知識はほぼなく、江青も死刑判決が出たのは知ってましたが、減刑されたものの最期は自殺だったというのはずっとあとに知りました。この辺はちょっと大人の常識として勉強してみようかなあと思ってます。石山透先生がどういうところに反応したのかとかわかれば、プリンプリン物語もさらに楽しめるかも。


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