司馬遼太郎先生が生誕100年だそうで、司馬遼太郎記念財団によるインターネットアンケートの人気ランキングが発表されました。今回1500人からの回答だったそうですが、思ったより少ないですね。というか、ファンといえば私ほどのファンもおらんと思うのですが(本当か?)、その私がそんなアンケートやってたのは知りませんでしたし。
そのアンケートの結果と、私がそれを読んだかどうかは以下の通り。
1位「坂の上の雲」(途中脱落)
2位「竜馬がゆく」(読んだ)
3位「燃えよ剣」(読んだ)
4位「街道をゆく」(未読)
5位「峠」(読んだ)
6位「花神」(読んだ)
7位「国盗り物語」(未読)
8位「菜の花の沖」(読んだ)
9位「関ヶ原」(未読)
10位「世に棲む日日」(読んだ)
タイトルを見て、どういう話だとか主人公が誰とかすぐわかる人は立派な司馬マニアでしょう。意外なのは「菜の花の沖」が入ってることですが、私もこの話が大好きなのでベスト10入りは嬉しいです。あとは「峠」がこの順位ですが、これは昨年公開された映画の影響が大きいのではないでしょうか。「世に棲む日日」より上にくるのはちょいと意外。
そして、上記以外に私が読んだ司馬遼太郎作品は以下の通り。アンケートでは長編小説だけが対象だったのかもしれませんが、あくまでも文庫とか本の単位でのタイトルにしてます。
「風神の門」
「最後の将軍」
「歳月」
「翔ぶが如く」
「胡蝶の夢」
「幕末」
「酔って候」
「人斬り以蔵」
「アームストロング砲」
「新選組血風録」
これらの中で、私が好きなのは「燃えよ剣」「風神の門」「菜の花の沖」がベスト3。あとは「竜馬がゆく」「酔って候」「新選組血風録」あたりもいいですね。
「燃えよ剣」や「竜馬がゆく」は私が生まれる前に始まった小説なので、昔は世の大人たちは当然みんな読んでるものだと思ってました。「大人」というのは自分の親とか小学校の頃の先生などを想定しての事ですが、実際はどうだったのでしょう。私の父は苦労人で仕事は一生懸命やってましたが、あまり読書をしてた感じではなかったです。まあ、今では確認のしようもなし。
なお、司馬作品というと私が読み始めたのは40代も後半になってからなのですが、それまで歴史小説に興味もなければ「司馬遼太郎なんて小難しそう」と思って敬遠してました。それが、あるキッカケで読み始めたらわかりやすいし読みやすいし、史実を追うというよりは歴史をネタにした娯楽小説ですね。「燃えよ剣」などは、「司馬先生、書き過ぎやで。見たんか、知ってるんか?」とか思わないこともないです。
そんなですが、私は「坂の上の雲」を二度も挫折してるので、みんなあれを読んだのが凄いなあと。私も序盤は面白いと思ってたのですが、どうも日清や日露戦争のあたりの話が好きではないのですね。もしかしたら、この人気投票もドラマの影響が大きいのかもしれません。みんなモックン好きなんだなあ。
薩摩の不平士族を抑える為に鎮台兵として旧会津藩の人たちを雇う。大久保利通の老獪さが伝わってきました。大河ドラマ「西郷どん」では残念ながらそのあたりが描かれてなくて残念でした。
その下積み時代は斎藤道三の父松波庄五郎の事だと言う説が最近出ていますね。
まあ、でも「国盗り物語」の斎藤道三編は面白いですよ。電車通勤だった頃に読破しました。
国盗り物語のあたりだと、史実は不明の部分も多いでしょうし、そこは司馬先生書き放題の予感がして、読んでないのはその辺の問題もあります。でも、読んでみようかなあ。