昔のテレビドラマでよく見るシーン。家庭内の出来事に無関心を装うために、お父さんが顔を隠すように新聞を読む姿。
ある時は彼氏の話をする娘とそれをあれこれ聞く妻の会話、ある時は親が反対したのに娘が勝手に受けたオーディションの結果発表の日などで、気にはなるけど「ワシは知らんもんね。」というポーズのための新聞なわけです。
これがコメディだと新聞がさかさまだったりお茶をこぼしたり、たばこを反対に咥えて「アチチ」と言ったり。
我が家ではどうかというと、そもそも新聞がありません。思い起こしてみると、埼玉に引っ越してきた20数年前はマンションではあったけどオートロックではなかったので、勧誘のラッシュでした。
家人がうっかり玄関をあけてしまったが最後、ある時は朝日新聞、次は読売、その次は毎日とかそういう感じ。「じゃ半年頼むわ。」とザザッとハンコをつかされたり、「今は朝日取ってるので。」というと、「じゃそのあと半年だけ!」と懇願され、「いやその後も決まってて」というと「じゃ、そのあとで!」と根負けしたり。
縁を切れたのは朝日には「朝日嫌いなんで!」と言い、読売には「ヤクルトの古田の大ファンなんだけど『たかが選手が』なんていうナベツネの新聞はいらん!」と言うとさすがに向こうも諦めました。毎日への断り文句は忘れました。「いまさら新聞を毎日読む奴おるか!」と言ったかどうか。ちなみにプロ野球に関心はないので、その辺はいわゆる断り文句でした。
とはいえ、実際は朝7時過ぎに出かけて夜は10時くらいに帰ってくる生活だったので家で読む時間なく新聞代無駄だと思ったため。それで、節約のために一時的に東京新聞にしてまああれは面白いと言えば面白いのですが、やはり読む時間ないしゴミも増えるし、キッパリやめたのは十数年前。新聞といえば会社に行けば日経ありましたしね。
ということで、我が家はお父さんが無関心を装うにはコンビニで新聞買ってくるしかありません。東スポとか夕刊フジは似合いませんね。東スポの場合は「無関心を装う」という前に読み入ってしまい、いけないページをブヒブヒ言いながら見てたら家族にポンポンと肩を叩かれるとか。やはり抜き取って半分に読むべきですか。う~む。
そういえば、最初に新聞をやめようと言った時は子供の書道の時に困ると反対されました。結局古新聞のみの価値だったかも(笑)
今ちょっと不便なのは、揚げ物をする時の古新聞の在庫がもうすぐ底をつきそうで、貴重品になってることです。
皆さんどうしてるんでしょう。
濡れたスニーカーに詰めると一晩で乾くし、古新聞は便利。
古新聞のために新聞紙をとるのもナンなので、スッパリ辞めてしまいましたけどね。笑