尾崎亜美さんのコンサートに行ってきました。会場は大きなライブハウスで、亜美さんがこの時期にここでライブを行うのは4年連続。すっかり常打ち会場の雰囲気ですが、ステージが割と高くて見やすい事と、音響がいい感じはします。(素人目ですが)
そして、なんと言っても亜美さんは半年ほど前に声帯の手術をしたばかりで、ソロコンサートは術後初。ご本人はすごく勇気が必要だったろうし、ご家族も関係者もファンも今回は注目のステージとなりました。
亜美さんのMCによると、まだ完全に回復していない状況での長時間のステージを危惧する声もあったものの、執刀医からは「地道なリハビリも大事だけど、1回の本番で得られるものは大きいはず」と言うアドバイスがあったとの事です。手術した部位の状況は順調だそうですし、いいお医者さんに巡り合えたのですね。歌謡界のジョーブ博士として称えましょう。(どこの病院の先生かは知らないのですが。)
そのステージを支えるミュージシャンは以下の方々。ご覧の通りレジェンドの方々がいますが、去年から加わった住友紀人さんが今回も大活躍でした。
<ミュージシャン>
林立夫(Dr)
小原礼(B)
鈴木茂(G)
是永巧一(G)
住友紀人(Sax,Wind Synthesizer & Key)
Aisa(Cho & A.G,Mandolin)
ステージは定刻から約10分遅れでスタート。亜美さんは黒い衣装で、正面に渦巻き様の模様があるのが印象的でした。以下、第一部の曲目。
<第一部>
Recipe for Smile
フード ウォーリアー
マイ・ピュア・レディ
VOICE
冥想
純情
愛の構造
Let's Imagine
そばかすうさぎ
曇りのち晴れ
まずはステージ中央に立ってハンドマイクで「Recipe for Smile」からスタート。復帰第一弾のステージはお客さんの近くでじっくり歌いたいという思いからでしょうか。実は私は「My Song For You」が1曲目と予想してたのですが、あっさり外れました。オープニングがこの曲になったのが本当に意外ですが、予想が的中した人のみ私に石を投げなさい!(って、本当に投げられると困りますが。)
続いて、Aisaが自宅から持ってきたお玉でリズムを奏で「フード ウォーリアー」がスタート。その後、MCでご挨拶があり今回のコンサートへの意気込みなど。手術とその後の状況については「マイ・ピュア・レディ」の後で色々聞かせてくれました。
今回は特にニューアルバムがないことと、新しくなった声帯で過去の色んな曲を歌ってみたいという思いからでしょうか、意外な曲があれこれ聞けました。作った作品は400曲くらいあるそうで、選曲は楽しい作業でありつつも苦労があったことでしょう。
そんな中、特に珍しかったのは「愛の構造」「Let's Imagine」「そばかすうさぎ」「曇りのち晴れ」など。「愛の構造」「Let's Imagine」はアルバム「Arrows In My Eyes」の収録曲ですが、「Let's Imagine」は生で聞いたのは初めてかも。実はこの曲はサビのメロディーがおしゃれで結構好きなのですよ。ふっふっふ。そういえばannaという歌手への提供曲だったようですね。
そして、声帯の手術の影響は?という事では、私は「愛の構造」以降ではっきりと感じました。数日前から持病の関係で喉への影響もありちょっと不調もあったそうですが、このあたりからここ数年の歌声とは違うきれいな高音が目立ったように思います。
さらに極めつけは「曇りのち晴れ」。ここはAisaと亜美さんの二人だけでの演奏でしたが、前にやった時は半音下げて歌ったのが今回は原曲キーに戻したとか。お手元に「Points-2」がある方はそれを、無い方はサブスクでお聞きただければわかりますが、あの歌声に近いものが聞けたわけでそれはそれは感動しました。この曲も大好きなのでじっくり聞けてラッキーでした。
ここで15分の休憩が入って第二部へ。亜美さんは衣装替えして、イメージは「白いメーテル」。
<第二部>
The World Is All Changing
メッセージ ~It’s always in me~
オリビアを聴きながら
あなたの空を翔びたい
月の魔法
伝説の少女
Barrier
Smile
第二部はグランドピアノの弾き語りから始まって2曲、小原礼さんが加わってオリビア、是永巧一さんが加わった水戸黄門スタイルでの「あなたの空を翔びたい」を。ここでは曲の提供先の高橋真梨子さんの事にも触れ、もうコンサートツアーはやらないそうなので、私がこれをステージで歌っておきべきではないかというような話が。実はこの曲はもしかしてやるのではないかと、なんとなく予想してました。(エッヘン)
そして、コンサートのハイライトともいえたのが「月の魔法」。亜美さんも自宅トレーニング中から特に思い入れの強かった曲だそうで、確かに終盤の声の張りを聞いて「これは凄い」と私も思いました。どういう曲かは、お手元にCD「月の魔法」がある方はそれを、無い方はサブスクでどうぞ。亜美さんの曲は、今やほとんどがSpotifyにもAmazonミュージックにもYouTubeにもあります。
その後、コンサートではお馴染みの「伝説の少女」があり、ハードなロックの「Barrier」はハンドマイクで、最後は「Smile」を会場全体で合唱して本編終了。
アンコールは、スタッフから1曲にするか2曲にするかと聞かれ、亜美さんは迷わず「2曲!」と答えたとか。「天使のウインク」から会場総立ちになり大盛り上がりのまま終了しました。
<アンコール>
天使のウインク
待っていてね
全部で20曲だったでしょうか? もし曲目メモに間違いがある場合は、存分に指摘していただければと思います。
なお、今回はオープニングが意外な選曲だったので、ドレミファドンはいきなり惨敗。それ以外はウサミミを付けた瞬間に「あ、そばかすうさぎ!」と反応したし、二部のオープニングの曲前のMCで「The World Is All Changing」とわかったりしたので、まあ引き分けですね。(なにが?)
そういえば、最近は定番になっていたエンディングクレジットのスライドは今回無しでした。
終演後は新しいTシャツの売り場が大混雑で多少苦労しましたが、無事ゲット。今回のは結構しっかりした生地ですね。私は是永さんが着てたのと同じ色を選びました。
そんなこんなですが、術後第一弾のコンサートは大満足。新しくなった声帯で、色んな曲を聴かせてくれそうで期待は膨らみます。今日はまだ本調子ではない上に数日前にトラブルがあったそうですが、完全回復したらどんだけ凄くなるのやら。
こうなれば歌声をじっくり聴きたいので、弾き語りだけとか礼さんとのデュオとか水戸黄門スタイルとか、あまり大きくない会場でそういうスタイルのライブを増やしてくれないかなあとか思います。あくまでも個人的な思いですが。
とにかくいろんな意味で安心したし満足したし、帰りの居酒屋でビールを飲み過ぎたのもあって、昨夜はぐっすり眠れました。尾崎亜美さんとバンドの方々、さらに関係者の皆さんに感謝を申し上げます。一緒に会場で新しい尾崎亜美を体験した方々とも歓びを分かち合いたいと思います。いい夜でした。
今月早々、家のオーディオで亜美さんのCDかけると
お声が濁ってしまうところがあって原因調べてたんですね
そばかすうさぎを何度か聴き比べてたんですけど
後半のコーラスがピョンピョンって歌ってて
弦を弾いた様な効果音が突然響いてびっくりしたりして
面白いなって感心したんです。
で、スピーカーケーブル変えるとお声がスッキリ澄んで
さらに気分よしです
亜美さんご本人のお声がリフレッシュされた事と
重なってちょっと不思議ですね
音が濁るというか歪んだ経験はレコードの時で、プリズミイのラストの「私は愛を唄わない」の最後がどうしても歪んでしまって悩んだことがありました。なので、私はレコードよりはCD派。手軽な機材でも音はいいですしね。