今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

「川の深さは」/福井晴敏

2008年05月10日 | ブックレビュー
 図書館で借りました。著者は江戸川乱歩賞受賞者で「亡国のイージス」「終戦のローレライ」などでお馴染みですが、文庫の裏表紙によるとこの作品は「出版界の話題を独占した必涙の処女作」だそうです。

 この人の作品を読むのは初めてだったのですが、実は相当苦戦しました。今月の1日BLUFFのライブに出かける電車の中で読み始めたのですが、読了したのは昨夜。連休中の楽器オフの行き帰りにも当然読んでたのですが、なにしろ390Pページあるし文字数は多いし設定はややこしいし。

 新興カルト教団による地下鉄テロ事件の真相に絡む自衛隊、警察庁、特殊工作員などがいて、そこに北朝鮮まで関係してくるので思わず「ややこしやぁ~」とつぶやきながら読んでました。

 主な登場人物こそ桃山、保、葵、佐久間、涼子、金谷くらいでそんなに多くないのですが、それぞれがどういう人か説明せよということになると、桃山=元警察官の警備員、金谷=暴力団員くらいしか即答できず。それぞれがどういう組織でどんなことをやってて今は何をしてるかというのが私の理解能力を超えました。

 ということで、面白くないことはなかったのですが残念ながら私は泣けず。読み応えがあるといえばそういう作品になるのかもしれませんが、きつかったなぁ。途中でやめなかったのは桃山という人物の描き方が結構魅力的だったからということに尽きるでしょう。

「ハイスクール1968」/四方田犬彦

2008年05月09日 | ブックレビュー
 久々のブックレビューですが新潮文庫先月の新刊です。この作者のことはまったく知らなかったのですが、オビの<日本がいちばんヤバかったあの時代。15の僕はひとり新宿に向かった。 60年代後半の興奮の日々を描く批評的自伝>という文句に惹かれました。学生運動の全盛時に、当時の高校生がどういう考えで過ごしていたのか知りたいと思った次第です。

 著者も記していますが、大学闘争については数々の証言や資料は膨大にあるのに当時の高校生の政治参加については語られる事が少ないのだとか。そういう背景にもつられたのですが、読んでみて結構面白かったです。

 著者が1968年に入学した高校は当時の東京教育大学農学部附属駒場高校。(今は筑波大附属駒場高校でしょうか?) 私は地方出身者ですのでここで語られる学校周辺や沿線のことはまったくわかりません。が、かなりハイレベルな学校だというのは知ってます。なので、著者の当時の同窓生で後年名をなした人がいっぱいいるんですね。(学者とか作家とかいろいろですが)

 で、この著者自身も詩を書き同人誌を作り、ミュージカル「ヘアー」のオーディションに出かけたり、大江健三郎と寺山修司をアイドルとあがめ、マイルスやコルトレーンにのめりこみ、革マル派の学生と新聞を作り、ビートルズの真似をしていきなり学校の屋上でルーフトップコンサートをやったりします。(実際は交友関係も多岐に渡っており、心情的にかなり揺れ動いていますからこんな単純なものではないのですが)

 そして1969年の12月には高校の教室で行われたバリケード封鎖にも参加してしまいます。しかし「これは長期戦になる」と思って食料を調達しに一旦家に帰った著者が教室に戻ってみると、その2時間半の間にバリ封は解かれまるで何事もなかったようになってたとか。

 彼はその虚脱感から一時登校しなくなりケーキ工場でバイトを始めたりしますが、その後学校に戻り一浪後に東京大学文科三類に合格。ただ、そのバリ封から取り残された感覚が彼のその後の歩み方を決定してしまったようで、あらゆる意味で斜めに進んでいるようななんともいえない雰囲気を感じます。

 この本によると高校紛争が絶頂を迎えたのは1969年9月から12月までの期間。この間に都立高校149校のうち31校で紛争が生じ、うち24校がバリケード封鎖に突入したそうです。高校生たちがバリ封をする理由はさまざまで、まず学校の体制への批判があり、教師による生徒の管理体制への異議申し立て(具体的には授業改善と定期試験の廃止、服装の自由、集会と掲示の自由など)があったとか。ただし実際には全共闘とか民青とか、いろいろな勢力がそれぞれの主張を繰り広げ、「バリ封のためのバリ封」という雰囲気も感じます。

 これらの話を読んでいたら、まぁ私の高校時代なんぞは本当に何にも考えずに生活してたなぁと思うことしきり。(もっとも著者は私より11歳年上ですが) で、自分がこの時代に同じ高校に在学してたとするとどういう行動をとったかと想像してみるとちょっと楽しいです。

 まぁ現実的には間違いなく「下らんことで授業がなくなると進学できんで」という方のグループだったことでしょう。高校生による校長の批判とかもあったようですが、私からすると都立高校の校長を吊るし上げてもなんの成果がある?と思ってしまいます。たとえば「ガソリンが高い!」とスタンドの店長に詰め寄るようなものかと。原油価格の高騰がどういう理由で起きてるかを考えずして、そんな末端のことを言っても仕方ないと思ったり。

 あるいは、性格的に中途半端が嫌いなもので一旦活動に足を踏み入れたら徹底的にその方面に進んで自分がバリ封を先導してたり…。(という可能性は低いでしょうが)

 ただ40年前の日本と現代を比較しようにも社会情勢から情報量から大きな違いがあって、一概には言えないのだろうなというのが率直な感想。また、当時の大人たち(もちろん先生を含む)がバリ封に参加した学生をすんなりと元の通りに受け入れたのも興味深いところです。

 当時これだけ熱い高校生たちがいたことを考えると、今の日本の若者はやはり大人しいのかなぁと。もっともその辺は今に始まったことではないのでしょうが、すごく「時代の違い」というものを感じてしまいました。現在の都立高校で私服で通学している生徒達は、この時代の名残で制服がなくなったことは認識しているでしょうか。

 ということで予備知識無しで読んでみて大変面白い本でした。あらゆる年代の人にお薦めです。どーですか、お客さん。

私が直す

2008年05月08日 | 日記・雑記・ただの戯言
 咳は今日も止まらず。正確には「薬を飲んでる間は多少治まる」という状態。中島らもさんの「頭の中がかゆいんだ」という小説というかエッセイというかの一節で「あっ、クスリ屋へいったらね、ついでにセキ止めのシロップ買ってきて。コデインとエフェドリンの入ったやつ。」というのがあります。私はこのセリフで「コデイン」と「エフェドリン」を覚えました。

 市販の咳止めに入っている成分といえば大体この二つなのですが、コデインの方はあへんから抽出されたアルカロイドという話で一応麻薬です。(正確には「家庭麻薬」と言われますが) これが咳中枢に作用して鎮咳効果を発揮するわけですが、副作用として腸の働きも抑えるらしく私もここ数日便秘気味です。

 一方のエフェドリンはというと、これは交感神経刺激剤だそうで気管支拡張の効果があります。こちらは麻薬ではありませんが覚せい剤原料でありますので、咳止めに配合される場合はよりマイルドなものに形を変えてるようです。

 「麻薬とか覚せい剤原料はイヤ」という人のためには、非麻薬性鎮咳薬のデキストロメトルファンという成分もありますが、私はこれの入った薬を飲んでもちっとも効きません。

 いずれにしても、いわゆる咳止めというとイガイガになった喉の粘膜を綺麗に補修してくれたり、風邪の原因菌をやっつけてくれたりするわけではないので、完全に対症療法でありその場しのぎであり割り切った大人のお付き合いなわけです。(なのか?)

 そう考えると結局頼りになるのは自らの体力だけですので早く治そうと思えば栄養を取って寝るのが重要と。ただしこの「栄養を取る」というのが曲者で、私は風邪をひく度に体重が増えてしまうのでした。困ったものです。

朝になれば風邪をひいた

2008年05月07日 | 日記・雑記・ただの戯言
 一昨日あたりから「もしや調子が悪いのではないか」と思ってたのですが、今朝起きたらもろに風邪の感覚。主症状はせきとたん、あとは軽い鼻水。せきは結構ひどくて、ここ5年ほど経験してなかったくらい。

 市販の風邪薬なんて一時的に症状を抑えるためだけのものですので、根本的には乳酸菌で治すか、ビタミンで治すか、ドリンク剤で治すか、と考えた結果「気合で治す」ことにしました。あくまでも自分との戦いです。

 なので「私が直す!」と言いながらヨットで駆け寄ってくる人がいたとしても今回は遠慮しておきます。ちなみに今日のタイトルは1982年に発売されたある曲の一節ですが、今の若い人は知りはれへんやろなぁ…。

男はどこへ行った?

2008年05月06日 | 日記・雑記・ただの戯言

 私は今日から仕事でした。が、もちろん連休明けですので割り切って早上がりっと。で、娘2号は吹奏楽部の練習に出かけてたそうです。

 一応4月いっぱいで入部受付を締め切ったようですが、今年は20名の新入部員すべてが女子なのですと。我が家は娘1号も同じ中学の吹奏楽部だったのですが、そのときも20名以上いた同期がすべて女子でした。「吹奏楽部=女の園」というのが定着するのはどうもいかんです。

 が、考えてみればスウィング・ガールズとかピストルバルブとかオレスカバンドとか、元気のいいホーンズは女子ばっかりですから、どうしても女子への影響力が強いのでしょうか。そうなると「吹奏楽部に入れば、男子は服装も髪型も自由だし、試験の成績が悪くても内申書はバッチリだし、おまけに月一度は他の中学の女子との交流会があるんだ!」とかいう噂を流さないとだめかも。(なんかそうやって騙されて柔道部に入った話があったような…)

 あとはBLUFFにメジャーシーンでバリバリ頑張ってもらうとか。ただ、あのバンドはターゲットは女子高生という話もありますし、頼みの綱はReSPECTですか? ワハハ。とはいえ、吹奏楽部員がみんなブラスロックが好きになるわけではなくむしろ別系統という事も多いのでしょうが、なんとか裾野を広げたいとは思う次第です。

 ま、女子ばっかりならそれはそれで吹奏楽部の演奏会を見に行く楽しみはあるのですがね。(完全にオッサンですな)


それに第一、蝙蝠は益鳥である

2008年05月05日 | 日記・雑記・ただの戯言
 昨日は近隣地区の高校演劇部合同発表会である「演劇祭」なるものを見に行ってきました。娘1号が演劇部に所属しておりますので「どんな芝居やっとるんじゃ?」と偵察に行った次第ですが、二日に渡って10校ほど集まるというなかなか壮大なイベントです。

 それにしてもどこの学校も女子部員がほとんど。正確に数えたわけではありませんが、女子:男子=20:1くらいではないかと。いずれにしてもそういう場所に堂々と出入りできるばかりか、むしろ入口で歓迎されるのは父兄の特権でしょう。しかし、芝居の中身はほぼ理解不能。おまけに娘1号は裏方なので…。

 で、家に帰ってきたら窓の外をコウモリが数匹ひらひらと。妻は気持ち悪がってたのですが、私はそんなに嫌いではありません。ドラキュラの取り巻きというイメージで見ると不気味でしょうが、よく見ると結構可愛い顔をしてます。ハムスターに羽根を着けたようなものと考えれば愛着も湧いてきます。

 うちのマンションの隣には畑があって用水路もあるせいかやたらと蚊が多いです。バルコニーの近くに蚊柱が立ってることもあるし網戸にもよく寄って来ると。なので、それらをコウモリがパクパクと平らげてくれるかと考えると誠に頼もしい存在にも見えます。

 どうせならコウモリを数匹捕獲して物干し竿に紐で繋いでおこうかと思ったり。三日に一度くらいは散歩に連れて行ってあげてもいいとも思ってます。あるいは餌付けして放し飼いという手もあって、この場合バルコニーの天井にいつもコウモリが逆さ吊りになってるわけで考えるだけでも素敵です。コウ太郎とかモリ子とかバット君とか名前まで考えたりして。

 ということでどなたか名前を呼んだら来るようなコウモリをご存知の方はご一報いただきたいと。ちなみに本日のタイトルは横溝正史著「蝙蝠と蛞蝓」(こうもりとなめくじ)の最後の一文を拝借しました。一応金田一耕助ものなのですがご存知の人は上級者でしょう。

 さて、明日まで休みだという人も多いでしょうが私は一足先に連休は終わり。明日から出勤です。ま、労働者は稼ぎませんとね。

いわゆる「バトルロイヤル」というやつかと

2008年05月04日 | スペクトラム(ブラスロックバンド)
 昨日は「スペクトラム&新田一郎ファンのHP」主催の楽器持ち寄りオフでした。伝説のブラスロックグループ「スペクトラム」の楽曲を、ファンが思い思いの楽器を持ち寄り「せ~の」で演奏するという恐れを知らない企画です。

 なんと今回は10周年記念大会だったそうですが、特別な企画はなくいつも通りのウダウダとしたセッション大会でした。今回の特色はなんといってもトランペットが一人しかいなかったこと。それに比べてトロンボーン隊は続々と終結し、最終的には5人にまで増殖しました。常連のトランペッターが今回は欠席であり、孤軍奮闘となった我らがリスペクター2号のモハ君は偉い! よく頑張りました。

 リズム隊の方はドラマー3名、ベース3名、キーボード2名で、ギターは私だけ。残りの10数名はほぼすべてがボーカル隊という布陣。ベースとかドラムは交代で…というのが例年のパターンだったのですが、リスペクター8号が隣りのスタジオからもう一台ドラムセットを持ち込んできたのが事の始まり。

 ただでさえホーン隊による爆音の集いであるのに、まずツインドラムになり次にコンガも登場して時折ツインベースになったりのいわゆるバトルロイヤル状態。まぁうるさいのうるさくないのって、そりゃもう全然うるさくないの。…ってなわけはありません、もう強烈です。

 私は2001年から参加してますが途中1回欠席したので今回が7回目。最初の3回ほどはギターが2名いたのですがここ数年は私だけ。(私が欠席した04年はギター無しだったらしい…) アマチュアバンドの楽器別人口分布として、ドラムよりもベースよりもギターが少ないというのは普通ありえませんが。なおかつトロンボーンが5人も集まるのになぜギターが一人なのかと。

 そんな事情ですのでスペクトラムのコピーをしたいギタリスト募集です。家で一人でコピーしてると、ほぼワンコードのカッティングとかは12小節くらいやると飽きてきて「まぁできるからいい」なんて思ってやめちゃうのですが、そのままバンドのノリを落とさずに120小節続けてみるというのが大事なんですね、スペクトラムの場合。「同じことばっかりでつまんない」なんて思うようではいけません。むしろリズム隊のグルーヴを引っ張るくらいの気合が必要であって、かのアルマッケイ先生も「EW&Fでは、いつもリズムギターがバンドの導火線だった」とおっしゃってます。

 ということで、来年の企画までは1年ありますので、スペクトラムファンでお手元にエレキギターがある方は是非チャレンジを。次回参加していただければ、私もおつまみ食べながらイスに座って一杯飲む事ができると。

 まぁ冗談はさておいて「ホーンセクションと一緒にスペクトラムの曲を演奏してみたい」というのは長年の夢だったのですが、それがかなったのがこの会でした。(演奏の出来は別の問題として) 今回初参加だった人が「人生の分岐点になったかも…」という感想を寄せてましたが、たしかにそれくらいインパクトのある会です。私も7年前のこの会に出るために数年ぶりにエレキギターを引っ張り出したのが、今ではコピーバンドまでやってるという状況ですので。

 なんにしてもファン同士はすぐ仲良くなれるというのがいいです。そういう場を提供するのは幹事さんの努力によるものが大きいのですが、今年もお世話になりました。この場を借りてお礼を申し上げます。昨日ご一緒できたすべての方々にも感謝の気持ちをこめて、と。

正しき文科系クラブとは

2008年05月02日 | 日記・雑記・ただの戯言
 新入生はそろそろ部活を決める時期です。中学生の場合「最近メタボ気味なんで運動しないとやばいかな~」とかいうケースは少ないと思うので、体育系クラブに入る人はそれなりにやる気がある人でしょう。

 で、文科系の場合はどうかというとこれが各自の事情と学校によりマチマチで、例えば校外でサッカーや野球のチームで活動している生徒が高校入試の内申書に「○○部で活動」と書いてもらうためにだけ入る文科系クラブというのもあるようです。

 そういう「籍だけおいて実質的な活動をしない」生徒と真剣に活動したい生徒とで温度差が出来るのはよくないと思いつつ、それが現実でもあります。で、一般的に文科系クラブというと、吹奏楽部、軽音楽部、邦楽部、文芸部、新聞部、放送部、写真部、茶道部、華道部、書道部、英会話クラブ、美術部、手芸部、演劇部、園芸部、などでしょうか。

 が、そもそも人数の少ない学校では文科系クラブが充実してないので選択の余地は少なくなります。どうせなら世界問題研究会とか音楽プロデュース研究会とか新興宗教研究会とかエスニック料理研究会とかアロマテラピー研究会とか証券投資研究会とかカイロプラスティック研究会とかそういうのもあればいいのですが、普通は無理でしょう。

 で、今春中学生になった我が家の娘2号は箱入りで育てたせいか運動部に入るという選択はまったくなかったようで、文科系クラブをさまよった挙句どうやら吹奏楽部に入部するようです。私がそもそもブラスロックおたくですので喜ばしい限りなのですが、それはそれとして金管楽器の場合はマンションで練習するのは厳しいので、どうせなら木管楽器がいいですね。ただサックスは防音が難しいので厳しいか。(すでに親バカですな)

 なお、大学生くらいになると文科系クラブも様々ですので、憲法問題を考える「現代法制研究会」とか、それに対抗する「小松方正研究会」とかありますよね。(あるのか?) ということで「商業英語研究会」出身者の戯言でした。ちなみに私も中学、高校は体育系の部活だったのですが、「体を鍛えたい」「強くなりたい」と思うのは少年の心理としては極めて正常なものかと。まぁおぢさんになって役に立ってるのは根性論だけかもしれませんが。

熱い夜でした

2008年05月01日 | スペクトラム(ブラスロックバンド)

 新しいバンド「BLUFF」(ブラフ)というのを見に行って来ました。一応ホームページはありますがまだ仮称のバンド名になってる様子。(サイトはこちら) 写真を見てピンと来る人もいるでしょうが、メンバーは松木隆裕・川嵜淳一(tp)、吉田俊之(tb)、近藤和明(kb)、米川英之(g, vo)、斉藤貴之(b)、岡本郭男(ds)、今野多久郎(perc)、TOMMY(vo)という面々。

 メジャーなところでは、吉田さんがスペクトラム、岡本さんがスペクトラムとAB'S、今野さんがスペクトラムとKUWATAバンド、川嵜さんがTOPS、米川さんがC-C-Bなど。なんと言ってもスペクトラムのメンバーが三人も揃うとあっては見ないわけにはいきません。

 このバンドは昨年の11月に初回のライブを行っており、そのときは平日だったので見られなかったのですが、今日も平日だったもののGWのドサクサで仕事を適当に切り上げて駆けつけたという次第です。

 昨年の初回ライブはほとんどシカゴのコピーだったように聞いておりますが、今回はシカゴやタワーオブパワーの曲に加えてバンドとしてのオリジナルも3曲ほどあり、シカゴをあまり知らない私にとってはありがたい構成でした。

 Tp×2、Tb×1でサックスが入らないというホンセクはスペクトラムファンにとってはたまりません。もうオープニングから音圧バリバリで感涙ものでした。特に川嵜さんがハイノートを吹くときは回りの空気も震えるようで凄いです。(時折霧が立ち上るのも見えましたし…。)

 演奏も凄いのですが、ボーカルのTOMMYさんという人が体格も声量も凄いこと凄いこと。今日聞いた曲としてはオープニングのオリジナルがかっこよくて一番気に入りました。終演後、松木さんにそう言ったら「もろ新田一郎って感じでしょ?」ですと。(笑)

 会場は目黒のブルースアレイジャパンというところで軽く100名以上は入るのですが、平日夜にも関わらず結構入ってました。それも女性客が目立ちます。で、ステージが始まると米川氏に熱い視線を送っている人が多いようにも見受けられました。ギターが上手いのは知ってましたが、細身なのにボーカルが結構パワフルでたしかにかっこいいです。知り合いが「人気グループにいただけあって華がある」と言ってましたがたしかにその通り。残念ながら抱かれたいとは思いませんでしたが。(当たり前じゃ)

 帰り際レジの前で並んでいたら、岡本さんが楽屋から出てきたので「お疲れ様でした~」と声をかけることができたのでまずは満足。実は生で聞いたのは初めてですがこうやって聞くとキックもスネアも直接心臓に響いてくるようで凄いドラムだっちゅうのを思い知らされました。

 なお、今年のスペクトラムトリビュートライブはこのバンドでやるそうですが、本家の岡本さん、吉田さん、今野さんは抜きで、代わりにドラムは元TOPSの熊丸さん、トロンボーンは同じく元TOPSの工藤さんが出演するそうです。こちらも期待しましょう。

 ということで本日はよいものを見せていただきました。まだ耳がキーンとしてるような気も…。