会社のコとの交換読書
帰省の電車の中で読む読む。
初めての作家さん
名前と題名と装丁からしっとりした美しさを想像
と思いきや!最初からいきなし下ネタ(笑)
そこから読ませるぐんぐん惹きこまれあっという間
語り口調が見事
そして最後の展開にデジャブを感じた。
ネタバレ(若いコが清掃員に化けられない!)
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「故郷というのは、遠く離れているから懐かしく思うのだし、たまにしか帰れないからありがたみを感じるのだし、何時間もかけて往復するから気持ちの切り替えができるのですよ。」
+「その点俺なんかは生活圏が故郷と完全に一致していて、オンもオフもあったもんじゃない」
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「トラちゃん、コーヒーだって」
綾乃が言う。
「急に声かけるな」
俺はムッとして振り返った。
「声をかけると予告して声をかける人がいるの?すると、声をかけるという予告の声にも予告が必要になるけど、その予告にも予告が必要で――ああ、目が回る」
綾乃が笑いながらマグカップを差し出す。俺は舌打ちをくれる。
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彼岸を過ぎると、みるみる日暮れが早くなる。そのくせまだ半袖で充分である。
年々、衣替えの時期が後ろにずれていってるような気がする。地球の環境は確実に変化している。しかし不思議なことに、日暮れの時刻は昔とまったく変わらない。
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降り立った終点の駅
結構な雨が降っていた。。
セブンで傘を買おうと見たら閉店!?まだ夜の10時よ?
おいおいセブンイレブンなんだからせめて11時までは開けようよ(泣)
田舎の哀しさ。
しばらく降りやまない雨を眺めていた。