![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/1b/beb3ccde066c0da6ed561479f0a6b6d3.jpg)
京極夏彦
『姑獲鳥の夏』★★★
夏読書が秋読書に・・
https://blog.goo.ne.jp/bookook/e/6f3c17a641859a0ff6182552a99a55f0
ちょうど二ヶ月
読み応えたっぷりのデビュウ作
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/6f/d97bdd4131c1b87585aa00470d9518c5.jpg)
外は暴風が吹き荒れている。
台風19号
忘れられない日となるか!?
あと数時間で上陸らしい。
窓ガラスに養生テープを貼り、お風呂にお水を溜める。
って地震が…自然災害が重なる…
---
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/e6/14a95630133d5f5ff0ce07923559aa40.jpg)
「うぶめ?」
「よしなき物をにおそれたりとて、人人大わらいしてかえりけるとぞ、ですよ」
「諸国百物語ですね。慥か巻きの五――靏の林うぐめの化け物――でしたか」
「流石に能く御存じですね。不本意乍ら私はそれに出て来る間抜けな侍の役どころです」
「斬りつけてみればただの五位鷺だ、と仰るのですか。しかし、もしかしたら本物の化け物かもしれませんわ」
「どちらでも同じことです」
京極堂は眼光鋭く涼子を見ると、笑った。
出典を知らぬ私には、全く珍粉漢な応酬であった。
黒衣の男と、モノクロオムの女。この世界から色彩は消えていた。
そして私は何となく悟った。この男にだけはここに連れて来てはいけなかったのだ。
京極堂と涼子は――引き合わせてはならない種類の人間同士なのではないだろうか。
涼子と榎木津は人形だ。謂わば、この世ならず彼岸の住人として同類である。しかし京極堂は違う。こいつは人形ではない。人形使いだ。
闇は光のないところばかりにあるとは限らないのだ。闇は至る所にあるじゃないか。その証拠に今私は自分がどんな姿をしているのか判らない。生暖い雨が全身を包み、どこまでが雨、どこからが自分か境が能く解らない。
---
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/7d/50cdd8bb3c10c3ca92b57c0d18f056de.jpg)
さてお次はこちらですが・・この厚さ(´∀`;)
冬休み読書かしら。