江國香織
『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』★★★★
2019年末読書本
再読だけど曖昧でやはりおもしろい。
9人の女性達+男性陣の恋や愛
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「不思議ね」
「みんな、いちばん愛したひととはちがう相手と一緒にいるみたい」
「え?」
「でも、すぎてしまえばずっと一緒にいた相手をいちばん愛していたと思ってしまうのね、きっと」
「私ね、浮気をしたの」
「変わった男でね。私は夢中になった。あのひとと一緒に生きる人生を夢想したわ。そのためなら何でもしたんじゃないかしら」
「誰かを好きになったからといって、夫をきらいになれるわけじゃないもの」
「でも、もう二度と、夫に男性的な魅力は感じられないと思うわ」
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あんなに宮部みゆきにハマっていたのに、
潮が引くようにその熱がすーっと引いていってしまった。
不思議・・
次に読む予定だった『とり残されて』挫折
読書熱まで奪われたように、お正月読書は予定の吉田修一のみ。
次何読もう?どうしよう?
めずらしく未読本の前で悩むわたし。
読書量が多い分、読み飛ばし感が半端ないのを実感したせいかもしれない。
先日の『スナーク狩り』を普段読書しない知人に貸したら、
その反応が会話の中に自然と出てきたのにはビツクリ!
そういう実りある読書をしたいな。
言わんとしていることですよ。