アーサー・コナン・ドイル
訳:小林司/東山あかね
[注・解説:C・ローデン 訳:高田寛]
『シャーロック・ホームズ全集⑧ シャーロック・ホームズ最後の挨拶』★★★
題名から今度が本当の最後!?
一体いつが最後なのよ(苦笑)
(細かいことはシャーロッキアンに任せておこう クドイ解説(^▽^;))
あとラスト1冊となる。
物語の表題は「シャーロック・ホームズの追想録」
既に名声を得て、売れっ子作家になっていたドイル
連載をがんばる必要もなく、定期的な掲載はせず、自由に書きたい時に書き掲載していた模様
--------(抜粋)
ホームズ最大の危機を描く「瀕死の探偵」、探偵業引退後を描いた「最後の挨拶」ほか、死の影と怪奇、
そしてなにより奇想と冒険に満ちあふれた第四短編集
コナン・ドイル晩年の円熟期の傑作群
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42作目
・ウィステリア荘
今回から挿絵がアーサー・トワイドゥルに(アーサー・コナン・ドイルに名前似てない?(笑))
44作目から違う人に変更になるけど、比べると後者の挿絵の雑さが見て分かる。
このシリーズは挿絵も一緒に楽しめるのが特徴
内容的には回顧録事件簿
老後に過去を懐かしむ感じかしら。
43作目
・ブルース-パーティントン設計図
兄のマイクロフト登場
ホームズよりキレッキレな貫禄が半端ない兄です。
44作目
・悪魔の足
ホームズ療養中に持ち込まれた事件
まさしく老後回顧録(それもホームズから希望して公表)
ただここまでくると新鮮さはない。
ワトスンあってのホームズです。
45作目
・赤い輪
当たり障りのない王道な事件
46作目
・フラーンシス・カーファックスの失踪
今回のホームズは人間味があるというか、これが現実
そう簡単に上手く事は運ばないってことです。
47作目
・瀕死の探偵★★★★(私的に騙されてGood(笑))
あまり深読みせずに気軽に読んでいると騙される。
確かに身近な人から騙さないと真実が見えないこともある。
迫真に迫るものがあるからこそ、伝わるものもある。うむ。
48作目
・最後の挨拶
さてラスト(ここから先が進まなかった・・)
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八月二日の夕刻九時――世界史上で最も恐ろしい八月だった。堕落しきったこの地上に、神が怒ってつかわされた天罰がこれから下されるものと人々が思い込んでいたかもしれない。
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こんな出だしからスタート
この大げさ過ぎる冒頭の「最も恐ろしい八月」とは?
即ち1914年、ドイツがロシアに対して宣戦布告を行った月である。ふむ。
翻訳本を読んでいる雰囲気ですな。
ネタバレは挿絵から・・ホームズと丸わかりですな(笑)
こちら付録付(正直何のこっちゃ)
「死の影」が裏テーマらしい・・復讐 トラウマ アイルランド
次作『シャーロック・ホームズ全集⑨ シャーロック・ホームズの事件簿』
結構な大容量(京極夏彦並みです)
昨日の深大寺の薔薇 「黄色がよき!」