鮎川哲也
『太鼓叩きはなぜ笑う』★★★★
お次の課題本はこちら(^▽^)/
シャーロック・ホームズを完読していないのですが・・
(長丁場になりつつ?)
毎度の並行読書でこちら先に完読です。
安楽椅子探偵で有名なシリーズとゆきましょう~
今回は彼女のチョイスです。
まず設定がおもしろい ↓
--------(抜粋)
数寄屋橋近くの三番館ビル六階にバー「三番館」がある。落ち着いた雰囲気の、いい店だ。少し早い時間に行くと、達磨大師然としたバーテンがひとりグラスを磨いている。常連の私立探偵は、依頼された仕事を持て余すたび、雑学の大家であるこのバーテンに知恵を借りに来る。どんな事件も、たちどころに解き明かしてくれるのだから!
本格ミステリの巨匠が生んだ安楽椅子探偵、ここに登場
安楽椅子探偵譚 三番館シリーズ第一集
収録作品 春の驟雨/新ファントム・レディ/竜王氏の不吉な旅/白い手黒い手/太鼓叩きはなぜ笑う
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「太鼓叩き」から想像したのが、お江戸物語の太鼓持ち・・
はは・・
お友達に「ドラム叩き」のことだよと。
よく見るとシェイカーにドラムが描かれている。
さてめずらしいのは主人公に名前がない(吾輩は猫である的)
その主人公の私立探偵はどこか抜けているし、
推理が冴えるバーテンダーは、本職のカクテルの味がイマイチ・・
双方人間味があり、完璧じゃないところが何だか親近感(笑)
メインとなるカクテルはバイオレッドフィズです。
・春の驟雨
突っ込みたい気持ちを抑える・・(苦笑)
・新ファントム・レディ
霊魂のお告げ・・中々粋じゃないですか はは(^▽^;)
・竜王氏の不吉な旅★★★★★(好き!)
ドンファン(死語?)
元刑事の探偵さん。元同僚をしるこ屋に呼び出し情報収集(笑)
そしてこの時代「秘密保持」が存在しない(1974年刊行)
情報を聞き出すにも潔よくスムーズ!
「死の島だよ」=「篠島」
ラスプーチン?・・噂の?いえいえ違いました。
犬みたいな人間 くんくん
(そう言うわたしも上長の体臭には敏感だわ(^▽^;))
「バイオレッドフィズを半ダース!」
・白い手黒い手
炒糸肉(シャオスールー)
偽装はいただけないけど、まぁそれはそれで(笑)
表題の
・太鼓叩きはなぜ笑う
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「あれ?あの男がハードボイルド読むんですか。ぼくもハードボイルドは好きだなあ。特にロス・マクがいいです。本格物なんてちっとも面白かない」
わたしにはこのロス・マクというのが何のことだかわからなかったが、わざわざ求めて恥をかく必要もないから黙っていた。
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ロス・マク?知らなんだ。
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わたしは片手を上げでみせた。バイオレッドフィーズを五杯くれというサインだ。
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二作目も順調に進んでおります。
わたしも今日は行きつけの吉祥寺のバーで一杯予定です。
小説に出てくるお酒が飲みたくなるけど、
バイオレッドフィズって今も存在しているのかしら。