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2017-03-03 | 沢木耕太郎


沢木耕太郎
『世界は「使われなかった人生」であふれてる 』★★★★

映画時評30編と映画にまつわるエッセイ2編








「使われなかった人生」とは何だろう。それは、いまここにある自分の人生でなく、もう1つの可能性として「ありえたかもしれない人生」にほぼ等しい。しかし、それら2つの言葉の間には微妙な違いがある。「ありえたかもしれない人生」には手の届かない夢といった意味合いがあるが、「使われなかった人生」には具体的で実現可能な人生という意味が込められていると、著者は言う。ほんのちょっとした決断や選択で、手に入れられなかった人生。








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どんな人生にも、分岐点となるような出来事がある。それが自分の人生の大きな分岐点となるような出来事であるかどうか、その時点でわかっていることもあれば、かなり時間が経って初めてそうだったのかもしれないとわかることもある。しかし、いずれにしても、そのとき、あちらの道ではなく、こちらの道を選んだのでいまの自分があるというような決定的な出来事が存在する。



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老いを生きる



老いを生きる。それは決して、老いてもなお若々しく生きる、ということではない。すでに誰もが一度は経験してきている若さというものを唯一絶対の価値として生きるのではなく、未知のものとしての老いを老いとして充分に生き切ることだ。



いかに老いを生きるか。



老いをどのように生きていくか。それは同時にどのように死んでいくかという問題を抱え込んでいる。老いをどのように生き、どのように死んでいくか。



老いの向こうにある死はどのような死も等価である。子供や孫たちに囲まれて大往生する死も、養老院でひとりで死んでいく死も、生まれ故郷の海に漂って死ぬのも、結局は同じ死である。死はただ死として死んでいけばいい。



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最近よく思うのは20代後半のあの出来事
もし もしあの時選択していたら・・・なんてね。
過去に戻ってそうささやいても、同じ人生を歩んだことだろう。
それは現実にあったことで夢物語でも何でもない。
わたしがもっと年老いて過去を振り返る時、
その記憶はどうよみがえるんだろう。

ここ数日で読んだこの書評
沢木さんの卓越した才覚にはホント恐れ入ります。
その冴えた目線にブレがなくさすがだなって思う。
文章力ももちろんそうだけど、
本人曰く評論家がよくする批判がないのが読んでいて心地よかった。
そう誰だって簡単にそれは出来るんだもの。
映画の中のワンシーンが現実味をおびてまさにそこに存在する。



正直な気持ちになって相手と向き合いたい。

しがらみに縛られているこの現実を打破したい。


規則正しい生活が身体に染み入るようちがいを実感させられる。








先日、カレは今誰と過ごしているんだろうと思った。
ちょっと悲観に暮れた。
危険信号依存の一歩と捉えるか、
そういう気持ちは自然と出てきてしまうもの。

何も聞かない。
(何も知りたくない?)

何を考えてる?
(何も考えていない)

そう先々の約束はしない。
(先のことなんて誰にも分からない)



途中途中で別の熱に侵されるも結局は戻ってゆく。
いつも逃げるのはわたし?

でもカレは何も変わっていない。

気分に左右されているのもわたし。

ただ ただ 事象が変化してその時々でそうならざるを得なかった。

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