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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

U

2019-10-24 | 宇江佐真理(お江戸物語)



宇江佐真理
『斬られ権佐』★★★


初期作品の一つ
表紙からも分かるように身体に傷を負った権左が主人公
捕り物が多い中でも、安定した一作
安定し過ぎる感もあり、そんなにとんとん拍子に上手くゆくかな?
ちょっぴり腑に落ちない箇所もある『赤縄』
赤い糸の伝説・・(笑)

平和を望むも現実は結構厳しい昨今
自然と救いを求めてしまうのは致し方ない。
将来の不安を憂う。


初期未読本『深川恋物語』が見つからない。
あと『銀の雨』『卵のふわふわ』もそう。
予約しないとダメかしら。

順調に進んでゆく宇江佐作品




























台風19号の被害は未だに増え続けている。
それを考慮して天皇陛下の即位に伴う祝賀パレードが延期へ。
そういう気遣いが日本らしいなと思う。

ちょっとだけ日本脱出!






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Y

2019-10-19 | 吉田修一


吉田修一
『ウォーターゲーム』★★★★


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考えるんだ!
この世界で生き残るために必要なことはたった一つ。
考える、それだけだ!

突如ダムが決壊し、濁流が町を飲み込んだ。
死者97名、行方不明者50名を超える大惨事
被害を取材する新聞記者の九条麻衣子は、生存者の証言から、事故が大規模な犯罪によるものである可能性に気づき、決壊当夜に町を抜け出した土木作業員・若宮真司を捜し始める。
一方で、産業スパイ組織・AN通信の鷹野一彦は、依頼を受けて、部下の田岡と共にダム爆破の首謀者を追っていた。
エネルギー政策の方針転換は、パニックの最中の方が動きやすい。
ダムの決壊は、水道事業民営化の利権に群がる政治家や国内外の企業が画策したテロだったが、いつのまにか計画自体が何者かに盗まれ制御不能に陥っていた!
さらなる爆破テロの噂もあるなか、若宮を発見し、事件の真相に近づいた九条のスクープが、政財界を揺るがす大スキャンダルを巻き起こす――。



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前情報なしで読んだ。
そうAN通信鷹野さんの続編
後半まで途切れ途切れだったけど、終盤でにやり。おもしろい。

軽さもあるけど、ベッドの中から色々な国へ飛ぶスピード感
すっかり療養中なのも忘れ一気に読破

続編がある流れ。成長物語としても気になるところ。

しかし、アヤコさんに痺れます。

敵なのか味方なのか・・(笑)裏切りあい、そして騙しあい・・



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「私のせいじゃない」
「ええ。誰のせいでもないことばかりで成り立っているのがこの世界です」









~この図書館に来るたびに、田岡は子供の頃に見た「セブン」という映画を思い出す。映画のなかで、あるベテラン刑事が夜中に大学の図書館へ調べものに向かう。たしかBGMで、バッハの「G線上のアリア」がかかっている。ベテラン刑事は夜勤の警備員たちに声をかける。
「諸君、なぜだね? この書籍と知識の山に囲まれて、君たちは一晩中ポーカーとは・・・・・・」








必要なことを調べるのではもう遅い。必要な時にはそれを知っていなければならないのだ、と、








「・・・・・・東京にいる外国人に、『東京は物価が高くて生活が大変でしょう?』と、未だに尋ねている日本人がいる。おそらく訊かれた外国人はきょとんとしてますよ、今、世界の大都市で東京ほど物価の安い都市はなし。その人だけ、時間が止まっているんです」








「人生のほとんどを金のためだけに生きてきた男が、その人生の最後で気づいた最高の贅沢ってのが、『金なんていらない』と宣言することだっていうのは、なんとなく驚いたよ」

「そりゃ、『俺は、金なんて興味ない』って言うのはカッコいいですけどね。というか、なんだって『興味ない』って言葉が、最高のカードですよ。たとえば、恋愛だってそうでしょ?『あなたに興味ない』ってカードを出した奴が一番強いですもん」



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同時進行があっという間

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発熱に避難勧告

2019-10-19 | F

























季節の変わり目に弱いのか…
耳の痛みと背中の痛み
強力鎮痛剤を服用

そういう時に限ってお仕事多忙
きっちり予定通りに終わらすも身体がおかしい。

一気に発熱
病院で測ったら39度…
インフルではないだろうと思ったけど、一応検査して「C」でホッとした。
点滴をしてちょっと楽になった。

















昨夜から実家は避難勧告が発令
そう まだ終わってないんだ。
都内の平和な日常風景の中、電話の向こうとの差異に改めて自然災害の怖さを実感
「ちゃんと避難してよ」
言うのは簡単
だけど避難場所の立地が微妙で強く言えない。









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M

2019-10-18 | 宮部みゆき


宮部みゆき
『東京下町殺人暮色』★★★+

ひねりのないって言われたらそれまでだけど、
素直な子供ゴゴロに+を(涙ではなく)

初版1994年(25年前)
文庫化された際に改題され「下町」が入った。
その頃はウォーターフロントと呼ばれていて、開発がどんどん進んでいた。
ゼロメートル地点に5年ちょっと住んでいたわたしにとって、下町は身近
先日の『東京湾景』といい、東側を攻める(笑)

宮部みゆきの書籍も膨大で・・どうしてくれよう?

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「前によ、なんかの美術展に行ったとき、人が大勢たかって感心してながめてる絵があったんだってよ。こんなに集まるんだからすごい絵なんだろうと思って、親父も一緒になってながめてたら、係員がきて、『すみません』なんて言って、その絵をクルッと逆さにしたんだって。『申し訳ありません、手違いで、逆さまに展示しておりました』。それがあってから、とうちゃんはオレに言うんだ。『教訓。美術品というやつは、一度は必ず逆さまにして見ろ』」

「それ、きっと抽象画だったんだよ」



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この会話の中で最初「親父」と言ってるのに、次に「とうちゃん」となっている。
んー普通だったら最初が「とうちゃん」で照れが出て「親父」になるのでは?
そこが気になった(笑)

刑事の息子だけあって、探偵ごっこも納得出来る流れ。
家政婦さんもまた味があるし、みんなきちんと役割りを果たしていてブレがない。




























中西圭三 Woman


その当時の曲を検索していたら中西さん!
しかしLIVEでこれだけの上手さ。


中西圭三-05-たったひとつの愛を(Live 1993)


懐かしさいっぱいな曲(1993年・・若い!)
この頃の音楽がルーツかもしれない。



中西圭三_早春


いい曲だらけでマイブーム♪♪
よい声だなぁ



中西圭三_2 A.M.


個人的に一番好きな曲
ダウンロード必須♪

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Y

2019-10-16 | 吉田修一


吉田修一
『東京湾景』★★★★

実家の本棚から持ち帰り。

2003年発売ということは、16年ぶりに再読!?
そんなに経過しているとは思えないから再々読かも。
舞台の湾岸に住んでいた時に読んだ気がする。
しかし記憶は定かではなく、こんな内容だったのかと。
現状うなずける箇所や沁みる言葉が多々ある。
再読のおもしろさは、その当時と感じ方そして気づきが違うこと。



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「‥‥‥人ってさ、そうそう誰かのこと、好きになれないだろ?俺、あの人と別れてからそう思った。誰かのことを好きになるって、俺に言わせりゃ、自分の思い通りに夢をみるくらい大変で、なんていうか、俺の気持ちのはずなのに、誰かがスイッチ入れないとONにならないし、逆に誰かがスイッチ切らないとOFFになってくれない。好きになろうと思って、好きになれるもんじゃないし、嫌いになろうと思ったって、嫌いになれるもんじゃない‥‥‥」



「どうしてだろう‥‥‥。私って、いつもは思ってることの半分も言葉にできないのにどうして男にフラれるときだけ、こんなに正直にいろんなこと言えるんだろう」








そんなふたりが、何も知らぬふりをして今さら会って、何が始まるというのか。
そのときを愉しめばいいと言う人もいる。先のことを考えず、ただそのときを愉しめ、と。
でも、ふたりはもう十分にそのときを愉しんだ。もう、先のことしか、先にはないのだ。



もう、待ち合わせ場所に現れなかったからと言って、心配してくれるわけではないのだ。そして、もう、待ち合わせ場所に来たからと言って、喜んでもらえるわけでもないのだ。人を好きになった気持ちなんて、必ずいつかは薄れてしまう。
先に男のほうが薄れる場合もあれば、先に女のほうが薄れてしまうこともある。
先に気持ちのなくなったほうが相手に追われ、気持ちの残っているほうが、なんだかんだと愛を語る。



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気持ちが破綻した夜にドライブした時の夜景
たまにSWが入って止められなくなるわたし・・

時代が違うけどこの小説にぴったり。

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ヘバーデン結節

2019-10-15 | ヘバーデン結節




先日あるブログで漢方薬が症状に効果があるとの新聞記事に出逢い、
早速メモして母に連絡

少しでも症状「痛み」が緩和出来るよう、願うしかない日々
普段通りに生活している中に存在する「痛み」本人が口に出さない限り分からない「痛み」


★★★


さて、まんぼさんご連絡ありがとうございます。
返信連絡先教えていただければと思います。
よろしくお願いします。


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M

2019-10-15 | 村上春樹

 



村上春樹
安西水丸
『村上朝日堂の逆襲』★★


台風が接近していたあの日
さすがに自宅待機で+思考「今日は思う存分長編が読める~」
そう思っていたんだけど、やはり集中出来るはずもなく・・
撮りだめの韓流ドラマもみる気がせず・・
だからと言って一日台風情報にかじりつくのもどうかなと。
(エリアメールといいドキッとさせられて心臓に悪)
あの日に限っては色々な人達とその都度つながっていた。

その合間にかるく読み飛ばしたエッセイ
右から左 左から右的にただ文字だけが通り過ぎた感

こちら1985年~86年にかけて書かれたもの。
80年代・・平和な時を思った。


これからこういう大型(予測不能)台風が増えてゆくんだろうな。
しかし都内は平和だ。そう肌身で感じた。






























肝臓数値正常を保っている。
ホント元気になってよかった~^^



心の平安


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秋の夜長

2019-10-14 | ガーデニング+家庭菜園














光の加減 淡く明るめになる傾向

































一ヶ月電話で会話していない。
時は否応なしに過ぎてゆき、やはり焦りは消えない。

今日は華やぐ色彩なお花を買ってこよう。
先日買ったりんどうはちょっと渋かったみたい。
個人的に好き。安達太良山の途中で綺麗に咲いていた。

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河川決壊

2019-10-13 | F
























家族やお友達、知人の安否確認
夜が明けて甚大なる被害が露出した。
自然災害の前ではどうすることも出来ない。

しかしどうして川の様子を見にゆくんだろう?
危険って分からないの?

昨夜の時点で地元の三つの川が氾濫…
実家の目の前の川はポンプでどうにか排出作業をしてギリ免れた。



今日、幹事だった飲み会だから仕方ないにしてもホント気分が乗らず…

夕方、わんこの散歩中暮れゆく綺麗な夕景を見て、やるせない気持ちになった。

ちっぽけだなぁ

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K

2019-10-12 | 京極夏彦


京極夏彦
『姑獲鳥の夏』★★★

夏読書が秋読書に・・

https://blog.goo.ne.jp/bookook/e/6f3c17a641859a0ff6182552a99a55f0

ちょうど二ヶ月
読み応えたっぷりのデビュウ作





外は暴風が吹き荒れている。
台風19号
忘れられない日となるか!?
あと数時間で上陸らしい。

窓ガラスに養生テープを貼り、お風呂にお水を溜める。

って地震が…自然災害が重なる…



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「うぶめ?」
「よしなき物をにおそれたりとて、人人大わらいしてかえりけるとぞ、ですよ」
「諸国百物語ですね。慥か巻きの五――靏の林うぐめの化け物――でしたか」
「流石に能く御存じですね。不本意乍ら私はそれに出て来る間抜けな侍の役どころです」
「斬りつけてみればただの五位鷺だ、と仰るのですか。しかし、もしかしたら本物の化け物かもしれませんわ」
「どちらでも同じことです」
京極堂は眼光鋭く涼子を見ると、笑った。
出典を知らぬ私には、全く珍粉漢な応酬であった。
黒衣の男と、モノクロオムの女。この世界から色彩は消えていた。
そして私は何となく悟った。この男にだけはここに連れて来てはいけなかったのだ。
京極堂と涼子は――引き合わせてはならない種類の人間同士なのではないだろうか。
涼子と榎木津は人形だ。謂わば、この世ならず彼岸の住人として同類である。しかし京極堂は違う。こいつは人形ではない。人形使いだ。








闇は光のないところばかりにあるとは限らないのだ。闇は至る所にあるじゃないか。その証拠に今私は自分がどんな姿をしているのか判らない。生暖い雨が全身を包み、どこまでが雨、どこからが自分か境が能く解らない。



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さてお次はこちらですが・・この厚さ(´∀`;)
冬休み読書かしら。



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