LaLaTV放送。
コン・ヒョジン主演という理由で見始めました。
出てくる人みんな病んでいるドラマです。
そして、なぜか主役二人が同居するというパターン。
ドラマに出てきたノーマルとアブノーマルの区分けが実際に人を傷つけたかどうかというのは、どちらが多数派かで便宜上分けたにすぎません。
人を傷つけたいと思った人をすべて罰していたら、世の中に罰せられない人がいなくなります。ただ、それだけのことです。
予想どおりぐだぐだで終わりました。
おもしろかったのは、トンニュンとヨンジの出ていたはじまりあたりだけでした。
これを見たら、この時代を描くまともなドラマを作りたくなるでしょう。
どうせなら、もっと風水を追及してほしかったです。
「シンドン」もあと1話残すのみですが、こちらも……。
このドラマあいかわらず私にはいまいちなんですが、少しだけおもしろくなってきたのはチョン・ドジョンが出てきてからです。
このチョン・ドジョンが周りの人間を「バカ」呼ばわりする性格の悪い人。
ただ、チサンの言うことはよく聞くのが玉にきず(ほんとうならチサンみたいな風水師なんて全否定しそうな気がします)。
彼は「チョン・ドジョン」に出てきたチョン・ドジョンとは一味違います。
でも、ウィキペディアを読むとほんとうのチョン・ドジョンはこんな人だったんじゃないかなんて思ってしまいます。
そして、チョン・ドジョンとイ・バンウォンが一緒に出てくると、結局あんたはバンウォンに殺されちゃうんだよーと教えてあげたくなります。
終わりましたー。
最期は悲劇(殺される)とわかっていたので、どう終わらせるのかドキドキして見ていました。
イ・ソンゲを演じたユ・ドングンはさすがです。
あれだけ、力があったはずなのに…気がつけばまったく無力となっていたイ・ソンゲの悲しみが感じられました。
もちろんチョン・ドジョンのチョ・ジェヒョンもすばらしかったです。
でも、もっといやな奴のチョン・ドジョンにした方がおもしろかったかもしれません。
いちばん、よかった(おいしかった)のはナム・ウン(イム・デホ)です。
最期までかっこよかったー。
何があろうと最後までついて行くという役(生き方)にあこがれてしまいます。
だんだん見ているドラマが減ってきたので「大風水」を見ていますという感じです。
見ていると???が多すぎます。
イ・ソンゲが王の人質になった息子たちのことを異常に気にしたり(子どもたちが助からなければ回軍しないなんて言うわけないでしょ)、モク・チサンの言うとおり従ったり、イ・バンウォンもいい子すぎる。
もっと風水を前面に出せばいいのではないのかな?
威化島回軍にしても、風水師なんだから、ここに陣地を張ってはいけないとかわかるでしょうに…、わざと回軍させるために(厭戦気分にさせるために)そこに陣地を張ったというなら、少しは納得できたかもしれません。
またおもしろくなってきました。
チョン・ドジョンとチョン・モンジュの対立は見ごたえがあります。
歴史の経過を知っているとチョン・ドジョンの易姓革命が正しいと思いがちですが、別に高麗が1000年続いてもおかしくはなかったでしょう。
李氏朝鮮になっても、結局、民衆は救われなかったのですからね。
でも、ハングルは誕生しなかったかもしれません。
すると高麗語を勉強するのは昔の漢字を使って書かなければならないのでものすごくたいへんだったでしょう。
それともすべてアルファベット表記になっていたかもしれません?
そういえば「龍の涙」でイ・ソンゲが落馬した事件がありましたっけ。
それが今回のラストシーンなのでした。
権力を手にしたチョン・ドジョンは反対派の粛清を行う。
そんなチョン・ドジョンに対して「あの方(イ・イニム)に似てきた」という言葉が浴びせられる。
だんだん難しい局面になってきて理想主義ではいられなくなったイ・ソンゲとチョン・ドジョンの苦悩が続きます。
「龍の涙」の発端の威化島回軍の背景がようやくわかりました。
ドラマなのであまり信じてはいけないでしょうが、こんなものなんでしょう。
結局、イ・ソンゲが権力を掌握し、チョン・ドジョンも権力を持つようになりました。
あとはドロドロの権力闘争の始まりです。
ドラマを見ていてすっきりする段階は終わってしまったようです。
イ・ソンゲの危機を救えるのは、チョン・モンジュではなくチョン・ドジョンなのがおもしろいところです。
チョン・モンジュにとってイ・ソンゲが失脚することは、しょせんどうってことがないのです。
しかし、チョン・ドジョンにとってイ・ソンゲは唯一の光、最後の希望なのです。
彼を失うことは、自分の生きていく価値を失うことなのです。
なるほど、ヨンジは最終話までチョン・ドジョンに関わるのかと思っていたら、こういう結末を迎えるのでしたか。
ヨンジの死によって、チョン・ドジョンはついに決断をする。
納得しました。
これで冒頭のシーンにつながるのでしょう。
このドラマを見てしまうと「大風水」を見るのがつらいです。