3ページに眉村卓さんのインタビューが載っていました。
『人が亡くなるということは、その人の中にある自分が消えるということ。
例えば、子どものときの経験を人に話すでしょ。
そのとき、おやじがいれば「そうやったなあ、あのときお前は……」と言ってくれた。
でも今はいない。
証明してくれる人がどんどんいなくなるんです。
証人になってくれる人ってありがたいですよね。
そういう人がいてくれたときは、いることが当たり前だった。
だから、プラスがゼロになったというより、ゼロがマイナスになった感じ。
亡くなって「あっ」と思うわけ。』
人の記憶に生きている私の一部がその人と一緒に消えてなくなるのはとても悲しいです。
でも、もっと悲しいのは、私もいなくなって、私の記憶だけに生きている人たちが、まったく消えてしまうこと。
だから、一緒に生きている人を大事にしてください。
あなた自身を大事にしてください。